ハピスマ大学 (ハピスマ大学は、お金の基本から運用、活用まで「お金のことを学ぶ、あなたと家族のための大学」です。)

STEP2「把握する」 お金の目標を決めよう

お金と上手にお付き合いのできていない“お金の問題児”さんは、たいてい「浪費型」か「不安型」のどちらかに分類できます。
浪費型は、文字通り「お金を無計画に使いすぎる人」。 一方の不安型は、「『お金を貯めなきゃ』という意識が強く、不安に押しつぶされそうになっている人」を指します。 浪費型がダメなのは当然のこととして、不安型も問題だというのは、彼らが「貯金生活を楽しめていない」上に、貯金の目標が「不安の解消」という、漠然としたものになっているからです。

貯金の明確な目標がないと、お金はうまく貯まらない

まず、貯金をする上で「目標を持つこと」は何より重要です。
マラソンランナーは、前のランナーの背中が見えたほうが、馬力を出せるそうですが、貯金もそれと同じ。
目指すべき目標があると、頑張るモチベーションが自然と生まれます。
実際に貯金できるようになった方の例を見ても、目標なしにダラダラ貯金しようとするよりは、明確な目標を持っていたほうが、着実に、すばやく貯まる傾向にあります。

とはいえ、「その目標自体に問題がある人」も少なくありません。 貯金したいという人に、貯金の目標を尋ねると、圧倒的に多いのが「何となく不安だから」という回答です。 意外に思われるかもしれませんが、5年以上前は、「新車を買う」とか「旅行資金を貯めたい」といった、具体的な目標を挙げる人が多数派でした。

別に「不安」だからという理由で、貯金を始めること自体はいいのです。 問題は、「不安の中身」が漠然としていること。 実態がつかめていないと、不安は増大しがちです。 結果、「老後は1億円ないと暮らせない」とか「子どもの教育には何千万円もかかる」といった、過度な思い込みによって、やみくもに落ち込んだり焦ったりしてしまいます。 私のところに来られる「不安型」のお金の問題児さんも、みんなこの特徴を持っています。
状況を変えるには、不安の中身をはっきりさせ、明確な目標を持つしかありません。

自分が“何に”“いくら”貯めたいか、はっきりさせる!

さて、それにはどうすればいいのでしょうか?
もし、今あなたが、お金に対して不安な気持ちを持っているなら、まずはその理由を整理してみましょう。 そのためには、紙に書き出してみるのがオススメです。 お金の問題児さんにこの方法を試していただくと、その多くが次の項目を不安要素として挙げます。

「マイホーム資金が心配」、「子ども一人あたりの教育費が心配」、「老後、いくらお金がかかるか心配」

それまでにも漠然と思っていたことでも、改めて紙に書き出してみると、不思議に心が整理され、不安の輪郭がつかめます。
続いて、その問題を解決するために、実際いくらかかるかを、“正確に”調べてみましょう。 インターネットや雑誌などで調べたり、ファイナンシャルプランナーを訪ねたりすれば、簡単に情報収集できるはず。 しっかり調べると、実は、贅沢さえしなければ、どの支出もそこまで膨れ上がらないことに気が付くと思います。

必要な金額の目安ができたら、それを年単位で目指す「長期目標」とします。 それに加えて、設定しておきたいのが、1週間~数カ月単位の「短期目標」。 たとえば、「毎月3万円、3カ月間貯金を続ける」をひとまずの目標としたとします。 そうしたら、その目標をクリアしたときに、「ちょっと高価なケーキを買っていい」など、自分へのプチごほうびを設定してみてください。 人は、終わりの見えている、ごく短い期間の努力は続けられます。 しかし、ゴールが見えないほど長い間、常に高いモチベーションを維持して努力するのは至難の業。 ですから、短期目標を定め、節目節目でのごほうびを設けておくと、貯金生活を楽しみつつ、挫折を回避することができるのです。

Point!「目標は貯金の原動力。生活に楽しさを加えるエッセンスにもなる。」