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STEP2「把握する」 ゴールまでの戦略を立てよう

前回の講義で、「ゴールが見えないほど長い間、常に高いモチベーションを維持して努力するのは至難の業」とお話ししました。 人間は弱い生き物ですから、挫折すること自体は「普通」です。 挫折するのは、その人が特別にだらしなく、意志が弱いせいではありません。 よく「自分は貯金できない性格なんで」などという人がいますが、それはただの「思い込み」。 どんな性格であろうと、挫折しないような戦略をきっちり立てれば、必ず「貯金の達成」というゴールにたどりつけます。 要は、最初に適切な「戦略」を立てることが、何より重要なのです。

短期目標の成功体験を繰り返すと、貯金力がつく!

再び復習ですが、前回の講義で「長期目標」と「短期目標」の必然性に触れました。 前者は「マイホーム」「教育費」「老後」といった、人生の大目標。 後者は、「デジカメを買いたい」「旅行に行きたい」など、ちょっとお金が貯まったら叶えたい目標です。 人生において、どうしても達成したいのは長期目標ですが、短期目標すら達成できない人の場合、それは無理な相談でしょう。

ではどうするか?
答えは簡単。 短期目標の達成を目指すことで、練習を積めばいいのです。

言うまでもなく、長期目標に比べると、短期目標はわずかな努力で達成できます。 それでも、その設定と達成を繰り返していると、誰しも「自信」がついていくもの。 「自分だってやればできる」という自信をつけることは、貯金をする上で非常に重要な戦略です。 貯金できない人の中には、「どうせ自分には無理」と、自信を失っている人がたくさんいます。 こうした人の問題点は、何かあるとすぐにあきらめるところ。 たとえば、冠婚葬祭などで出費が相次いで、思うように貯金が増えないときなどに、「どうせ自分はダメなんだ」と、すぐマイナス思考になりがちです。

しかし、普段から短期目標を達成して「成功体験」を積み重ねている人なら、「今月はマイナスでも、来月また盛り返そう!」と、奮起できます。 そして、モチベーションを高く持ったまま、目標に向かって貯金を継続していけるのです。

具体的な目標を設定し、そこから自分のできることを考える

では、短期目標はどのように立てればいいのでしょうか?
最も重要なのは「何のために」「いつまでに(期間)」「いくら(金額)」貯めるかを、具体的に決めることです。 ただ、「旅行に行きたいなあ…」とぼんやり思っている状態は×。 理想的なのは、以下のようなものです。

短期目標「ゴールデンウィークに家族で箱根に小旅行をするために、4カ月で10万円貯める」

目標を立てる時点で、行きたい場所、行きたい時期、発生する金額も、大体のところを調べて、算出してしまいます。 このように決めたら、そこから「掘り下げ」の作業を行いましょう。たとえば、先の例なら、次のような感じです。

4カ月で10万円だから、1カ月に2万5000円か。何かを削って、少しお金を浮かせられないかな?よし、当分は頑張って自炊を増やして、ほしい服もガマンしよう

金額と期限を決めてしまえば、必然的に自分がすべきことが見えてきますよね。 収入には限りがありますから、少し大きいお金を使いたいときは、何かを削らなければなりません。 目標が漠然としていると、なかなか何をどれだけ削ればいいかわからないものですが、具体的に金額が出ていると、作戦を立てやすくなります。
結果、漠然と「旅行したい」と思っているだけではとても培われない、全体を通してお金の使い方を冷静に判断する「俯瞰力」のようなものが身に付くのです。

長期目標についても、考え方は短期目標とまったく同じ。 必要な金額や時期を具体的に決めて、達成するためにどうすればいいか、掘り下げていくだけです。 日頃、短期目標の設定と達成を積み重ねていれば、その自信から、大きなゴールへの道も開けてきます。 回り道に見えても、大きな目標だけでなく、小さな目標を積み重ねる――それこそが、ゴールにたどりつく、一番確実な戦略と言えるでしょう。

Point!「小さな目標の達成が、大きな目標のゴールにもつながる!」