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STEP3 使う 第9回 「消費」「浪費」「投資」の3つのモノサシ②

前回の講義では、「消費」「浪費」「投資」(ショウ・ロウ・トウ)の定義についてお話ししました。 赤字家計に悩んでいる人や、なかなか貯金が増えない人は、たいてい浪費が多くなっているものです。
家計簿で1カ月の出費をショウ・ロウ・トウに分類したら、次にその割合を計算しましょう。 たとえば、月に25万円使ったとします。 それで、消費が21万円、浪費が3万円、投資が1万円なら、「消費:84% 浪費:12% 投資:4%」となりますね。
割合を計算したら、肝心要――“自分のお金の使い方を分析する”作業に入っていきます。

ショウ・ロウ・トウのバランスを整えよう

前の例だと、浪費はそこまで多くない印象ですが、投資の割合もかなり少ないという結果になりました。 その分、消費にお金の大半が消えていることがわかります。
「消費なら仕方ないじゃないか」と思われるかもしれませんが、そこで分析をストップしてはいけません。 自分では消費だと考えている出費の中にも、ムダ(浪費)がひそんでいるのです。

私の考える、ショウ・ロウ・トウの理想割合は、「消費:70% 浪費:5% 投資:25%」です。 必ずしもこの割合の通りである必要はありませんが、これを目安にすれば、自分のお金の使い方がどの程度理想から外れているかが見えてくるでしょう。
たとえば、先ほどのケースでは、消費が84%と理想を14%も上回り、浪費も7%上回っているので、やはり「改善の余地がある」と判断できます。

理想割合の中には、浪費も含まれていますが、浪費をゼロにする必要はありません。 ムダなもの、くだらないもの、ためにならないものであっても、お金を使いたいことはありますよね。 その楽しみがなくなると、人生にハリがなくなりますし、しだいに貯金をするのがつらくなってくるからです。

いくら貯金をしたい、しなければならない状況でも、ムダ遣いの楽しみを奪えば、ストレスがたまります。 ストレスが爆発すると、“散財”や“貯金をあきらめる”などの行動に走りがちに。 私は実際、我慢のしすぎで散財し、これまでの頑張りを無にしてしまった人をたくさん見てきました。 このようにならないためには、ストレスをうまく飼い慣らさなければなりません。 そのために「5%の浪費」が効いてくるのです。

もし、現状が「消費68%、浪費31%、投資1%」などという具合に、理想の割合とかけ離れているとしたら、 まずは少しずつでも、理想に近づける努力をしてみてください。 家計簿から消費や浪費の内訳を振り返り、削れそうなところから削って、投資を増やしていきましょう。 こうして日々の出費を意識していれば、しだいにお金を使う前から「これは消費」「これは浪費」と頭が働き、 ムダ遣いの自制ができるようになっていきます。

理想割合を参考にすれば、修正すべき家計の問題点が見つかる。