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STEP3 使う 第11回 「固定費」を見直そう

家計の中で大きな割合を占める「固定費」。その代表的なものに、住居費、生命保険料、新聞代、インターネットの通信料金などがあります。
対する「流動費」は、食費や光熱費、日用品費など。 一般的に「節約」というと、真っ先に流動費の削減を思い浮かべる人が多いようですが、実際には、流動費よりも固定費を見直したほうが、支出の削減効果は確実にアップします。 前述の通り、少々難易度は高いですが、一度削ってしまえば、その後も削減効果が安定して継続するからです。

その固定費、本当に“払って当然”?

仮に、これまで月の食費が5万円だった人が、2万円に減らす決心をしたとします。 しかし、5万円分の食生活を、いきなり2万円分に切り替えるのは至難の業。 身に付いた習慣は、さほど簡単には変えられませんから、1~2カ月は目標を達成できたとしても、削減効果をずっと継続するのは、かなりの困難を伴うでしょう。

ひるがえって、固定費はどうでしょうか?
もし、家賃10万円の部屋から7万円の部屋に引っ越したとすると、最初に引っ越し代がかかるにせよ、その後削減効果がストップすることはありません。保険や新聞代、ネットのプロバイダ料金もそうです。 やりくりの出来に左右されず、削減効果が続くと考えると、固定費を優先的に削るほうが賢明なのです。

ところが、そのわりに、私達は固定費を「払って当然」のように捉えがち。 年金や税金とは違い、住居費や生命保険料は自分で取捨選択して変えられるものですから“当然の出費”ではありません。にもかかわらず、減らすことを考えてもみない人は大勢います。 みなさんも、「今の家は、本当にこの金額を払う価値がある?」「今の保険料、高すぎない?」「毎月宅配のサプリメントを頼んでいるけど、本当に必要?」「全然通えていないスポーツクラブ、ムダじゃない?」といった具合に、固定費の現状を疑うところから始めましょう。

固定費を洗い直すと、「実はムダだらけだった」という人は実に多いものです。 固定費は、たいていカードの自動払いや口座引き落としになっており、意識しないまま自動的に引き落とされるケースがほとんど。 この“意識しないまま”というのがクセモノで、大切なお金を使っているという感覚が希薄になっているのです

また、流動費の中にも、当たり前のように支払うクセがついて、一種の固定費と化しているものもあります。 あまり意味のない飲み会代などの交際費や、過剰なまでのタバコやコーヒー、お酒といった嗜好品代、ただ習慣で買い続けているマンガや雑誌などは、その典型。 いずれも、費目としては流動費ですが、日々、何の疑問も抱かずに使い続けているとしたら、もはや固定費のようなものです。この部分も見直さなければなりません。

固定費の見直しは、流動費の節約より効果が大きい。

「投資」と呼べるような保険に入ろう

ムダな固定費を洗い出したら、それを一つ一つ削っていきます。 しかし、中には削るのが難しい支出も。その代表例が「保険」です。 前回もお話ししましたが、保険の場合は、保険料を削りすぎると、保障内容が薄くなってしまうことがあります。 「保険」は上手に活用することで、小さな出費でいざという時に大変役立つ金融商品です。 保障内容を検討するのは、大変な作業ではありますが、そうした努力をせず、 不必要に高い保険料を払い続けているとしたら、それはショウ・ロウ・トウでいうところの「浪費」にほかなりません。 反対に、適切な保険料で、十分な保障があり、安心感を持てる保険であれば、 その保険料は「投資」と考えることができます

1 「貯蓄」より「保障」を優先的に考える

保険の役割は、大き「貯蓄」と「保障」にわかれます。 保険で資産形成をすること自体は賛成ですが、それを考える前に、最低限必要な保障は優先して検討することをオススメします。 なぜなら、もし十分な貯蓄がないうちに病気になってしまった場合、医療費の支払いが家計を圧迫するかもしれませんし、あなたが家計を支える一家の大黒柱なら、自分が予期せぬ事故や病気などで死んでしまった場合に残された家族の生活や将来についても考えておく必要があるからです。 十二分な貯蓄がない限りは、医療保障や死亡保障の保険を利用し、予期せぬリスクに備えることが望ましいといえます。

2 起こりうるリスクを書き出して優先順位をはっきりさせる

無理のない範囲で、かつ十分な保障を受けるには、“保険の役割”をきちんと意識するべきでしょう。 まず、自分や家族に起こりうるリスク(事故や病気など)を考えて書き出して見ます。 そして、そのリスクについて影響度の大きいものから並びかえてみてください。
そして、払える保険料の範囲内で優先順位をつけて保障内容を決めていきましょう。

3 今、加入している保険の保障内容がわからない人は今すぐ確認!!

現在、どういった時にいくら保険金や給付金が出るのかを全く理解していない方がいます。 そういう方は、「保険証券」で、どのような保障が受けられるのか、契約内容を確認してみましょう。 そして、保障が過剰なのか不足しているのかを再度検討してみてください。特に医療保険やがん保険については、医療技術の発達や国の制度の変更に合わせて保険商品も年々変わっています。 見直しによって、同じくらいの保険料で、より良い保障を受けられる場合があります。 保障内容が過剰であったり、何年も前に入った保険で、保障範囲がリスクをカバーしきれていない保険は、「浪費」にほかなりません。

4 加入方法でも保険を検討してみる

現代の生命保険の加入の方法は昔に比べ、さまざまです。 営業の方による対面、通販、ネット、保険代理店、銀行などたくさんの選択肢があります。 これらでは、受けられるサービスも違います。一般的に対面であれば、保険料は高くなりますが、営業の方の細やかなサービスが受けられます。 ひるがえって、通販型になりますと、対面型に比べ保険料は安くなりますが、ネットや電話などによるサービスが中心になります。それぞれにメリットとデメリットがありますので、自分にあった加入方法を選ぶことで、納得のいく保険加入が可能になります。

これらの4つのポイントを踏まえて検討するだけでも、保険の選び方が変わってきます。 みなさんは、「投資」といえるような保険に入っているでしょうか?  これを機に、保険料という固定費を見直してみましょう。

払える保険料の範囲内で、自分に合った保険を見つけよう!