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STEP5 殖やす 第19回  老後資金を意識した殖やし方

みなさんは、夫婦2人の老後にどれくらいのお金がかかるかご存じですか? これに関しては、実はいろいろなところから試算が出ていて、多様な金額が提示されているのですが、最もよく見かけるのは「夫婦の老後資金=8,000万円」という説です。65歳の夫婦が25年前後にわたって暮らすとした場合、月の生活費が約27万円とすると、25年で8,000万円程度かかることになります。

「月の生活費を27万円程度と仮定するのは高すぎる」という声もありますが、この中から旅費を出したり、あるいは家のリフォーム代や車の買い替え費用、子どもがマイホームを建てた場合の援助などのお金を捻出していくと考えると、そこまで度を越えて高いという気もしません。
となると、「私達は老後に8,000万円も貯めなきゃいけないのか!」と絶望的になるかもしれませんが、それはちょっと早計です。なぜなら、この中には年金でもらえる分が含まれていないのですから。

大前提として、年金制度はこれから大きく変わっていく可能性がありますが、とりあえずは現行の制度で行くと仮定します。ここでは複雑な計算は省きますが、ごく一般的な収入のサラリーマン家庭であれば、厚生年金の受給で8,000万円のうちの大半はまかなえるという計算が成り立ちます。
そのため、夫婦で月27万円程度の生活を目指すならば、約1,600万円程度の貯金があれば、贅沢こそできないかもしれませんが、とりあえずは過不足なく生活ができるのです(※ただし、国民年金のみの場合は、自己資金で3倍以上は用意する必要があるので、強い覚悟が必要となります)。

時間を味方につければ、資産を大きく殖やせる

8,000万円は無理でも、1,600万円くらいなら何とかなりそうだ―とは思えど、それだって決して短期間で貯められる金額ではありません。やはり、コツコツと積み立てていくのが一番です。普通の預貯金で積み立てる場合、仮に15年かけるとしたら、月9万円近く貯める必要があります。かける時間が長ければ、当然月々の積み立て額は低くできます。とはいえ、すでに子どもが手を離れていれば、50歳から定年を迎える65歳までの間に頑張って貯めても、まだ間に合うでしょう。つまり、現状は教育費の蓄えやマイホームのローン返済で精いっぱいという人は、もう少し落ち着いてから老後について考えても大丈夫ということです。

20~30代の若い方なら、多少リスクのある(けれども長期的には成長が期待できる)金融商品に、毎月積み立てで投資するという方法もあります。リスクのある金融商品は値幅の変動が激しいので、短期的に使うお金を運用するには不向きですが、長い時間をかけて運用すれば、資産を大きく殖やせる可能性も大。預貯金よりは蓄えるペースが飛躍的にアップします。
長期的に運用すると、途中でリーマンショックのようなことが起こり、大幅に値下がりする場合もありますが、そうした下落も、よほどのことがない限りは、時間をかけることによって取り戻せるものです。その意味で、時間を味方にできる若い人はトクですし、投資の始めどきと言えます。コツコツ型の貯蓄や投資で、今から老後に備えましょう。

Point! コツコツ準備すれば、老後資金の蓄えも心配ない!