保険お役立ちコラム
1人で複数の保険に加入している人も多いのではないでしょうか。これらの保険は分散したままでいいのか、それとも1本の保険にまとめるべきなのか、保険の見直しの際にはこうしたことをまず整理しておきたいものです。ここでは、保険を分散させるのと、まとめるのと、それぞれのメリット・デメリットについて説明します。
保険をまとめることのメリット・デメリット
「複数の保険を1つにまとめる」というのは、具体的には「複数入って分散している保険のうち、どれかひとつを残して柱にし、ほかの保険は解約する」「解約して手薄になった保障部分は、残った保険に特約などを付加することで補う」という保険の見直し手法のひとつです。
このように保険をまとめることのメリット・デメリットをみてみましょう。
【メリット】
- 保険証券がひとつまたは最小限になることで、管理がしやすくなる
- 1本に集約されていれば、保障のダブりやかけすぎなどに気付きやすい
- 保険金や給付金を請求する際に1社への連絡で済む
【デメリット】
- 同様の保障に見えても主契約と特約では微妙に保障内容が異なることが多く、慎重に検討する必要がある
- 柱となっている主契約を解約すると特約もなくなってしまうため、部分的な保障の見直しがしにくくなる
- 保障のパーツごとに有利な商品を組み合わせて入りたい人には向かない
「勧められるまま断り切れずに新しい保険に加入してきた」という人は、早急に保障のダブりなどがないかを再度チェックしてみることをおすすめします。重複した保障を合理的に整理しようとしていくと、1本の主契約に必要な特約をセットして、すべての保障ニーズを満たすのが理想的と考えてしまいがちです。しかし、たとえば同じ入院保障でも、医療保険の主契約としての入院保障と、死亡保険に付加する特約の入院保障では微妙に保障内容が異なることが多く、そこは慎重に検討する必要があります。無理に1本化せず、現在加入している保険をベースにして、重複する保障部分だけに着目して見直した方が有利な場合も少なくありません。
保険契約を分散して加入するメリット・デメリット
単体の保険を複数組み合わせて活用し、あえて分散して加入するという人もいます。保険契約を分散して加入することのメリット・デメリットは以下のとおりです。
【メリット】
- 保障の目的ごとに最適な商品を選ぶことができる
- 保障の目的ごとに合理的な保障期間を選ぶことができる(終身型、定期型など)
- ひとつひとつの保険が独立しており、将来にわたって微調整しやすい
【デメリット】
- 保険料の引き落としのタイミングが保険会社などで異なることがあるため管理がたいへん
- 保険証券が複数になり管理がたいへん
- 保障のダブりやかけすぎなどに気付きにくい場合も
- 複数の保険会社の商品を利用する場合、保険金や給付金を請求する際にそれぞれに連絡が必要
複数の保険を把握・管理することはたいへんに思えますが、それぞれの保障内容をリストにして整理するといった工夫をすれば、それほど手間はかかりません。保険契約を1本化しても、あるいは複数の保険に加入しても、保障内容を理解して、「どういう場合にどういう保障が受けられるのか」を把握しておくことが重要です。
まとめ…適正な保障内容になっているかが大事!
保険を1本化して保障を設計する場合も、単体の保険を組み合わせて設計する場合も、どちらにもメリット・デメリットがあります。いずれにしても、保険を設計する、あるいは見直しを行う際には、次のような視点が大切となります。
・保障のダブりやかけすぎはないか?
・必要な保障が必要な期間カバーされているか?
これがクリアできる保障を設計しましょう。とくに、医療保険やがん保険、葬儀費用程度の死亡保険などは、終身保障がおススメです。今加入中の保険が、適正な保障内容かどうかの点検もお忘れなく!
- ※ 当記事は著者個人の見解・意見によるものです。
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- ※ アクサのネット完結保険の保険商品の詳細につきましては、重要事項説明書/ご契約のしおり・約款を必ずご覧ください。
- ※ 当記事を参考にご加入中の生命保険の見直し・解約をされる際には、以下3点にご留意ください。
- ① 一度解約した生命保険契約はもとには戻らないこと。
- ② 解約返戻金は解約するタイミングによって、払込保険料の合計額よりも少なくなる場合があること(解約返戻金がない保険商品もあります)。
- ③ 健康状態によっては新たに保険に加入できなかったり、加入できても保険料の増加や一部の保障が対象外になるなど特別条件付きの契約となる場合もあること。
- ※ 個別の税務等の詳細については税務署や税理士等、専門家にご確認ください。
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