保険お役立ちコラム
掛け捨て型のがん保険の特徴と知っておきたいポイント
公開日:2020/3/27
がん保険には、保険料がお手頃な掛け捨て型と、解約返戻金がある貯蓄型があります。掛け捨て型のがん保険の特徴と、貯蓄型との違いはどこにあるのでしょうか。

掛け捨て型のがん保険の特徴
貯蓄型と掛け捨て型のがん保険の違い
がん保険のなかには、貯蓄型のものと掛け捨て型のものがあります。貯蓄型のがん保険では、加入者が支払う保険料の一部を運用に回すため、解約したときには解約返戻金を受け取れます。
それに対して、掛け捨て型のがん保険は基本的に解約返戻金が無いため、貯蓄型のがん保険と比較すると保険料がお手頃という特徴があります。保険料の一部を将来的な運用に回す必要が無いため、家計への保険料負担を抑えて、保障を備えることが出来ます。
保険料の負担を考えるとがん保険までは入れないかも、と思っている人は、掛け捨て型のがん保険から検討してみましょう。掛け捨て型のがん保険は、貯蓄性がない分、貯蓄型のがん保険に比べて保険料がお手頃に設定されています。日々の暮らしや教育費にお金がかかる子育て世代や、住宅ローンの返済をなるべく早めに終えたい人、収入に変動がある人などは、解約返戻金が戻ってくることよりも家計の負担軽減を重要視する必要があるため、掛け捨て型のがん保険が向いているでしょう。
また、がんの治療法は日進月歩で、がん保険も治療法の進化に合わせて日々進化しています。時代の変化に合わせてがん保険を見直していきたいと考える人は、掛け捨て型のがん保険を選んだほうが、既払い保険料と解約返戻金の返戻率を考えることなく、現在加入中の保険と検討先の保険を比較して見直しをしやすくなります。

終身保障と定期保障のどちらを選ぶか
がん保険には、終身タイプと定期タイプがあります。一生涯の保障を備えられる終身タイプに対して、定期タイプには保険料がお手頃という魅力があります。それぞれの特徴を理解して選ぶようにしましょう。
終身タイプのがん保険
終身タイプのがん保険は、一生涯保障が続きます。がんにかかるリスクは高齢になるほど上昇するため(※1)、保障が一生涯続く安心感が得られます。一方で、保険料を一生払い続ける終身払いを選んだ場合、保険料の払い込みも一生続くことになります。保険会社によっては、60歳払済、65歳払済など、一定年齢で支払いが終わる払い方を選ぶこともでき、老後の負担を軽減させることも可能です。
- ※1 国立がん研究センター「がん情報サービス」がん罹患率 年齢による変化
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
定期タイプのがん保険
定期タイプのがん保険は、保険期間を10年間など一定期間に絞っています。終身タイプと違って、遠い将来の保険料まで支払う必要がないため、終身タイプのがん保険に比べると、お手頃な保険料で保障が手に入ります。お手頃な保険料で、当面のがんの保障を手に入れたいというときには、定期タイプのがん保険を選ぶといいでしょう。
ただし、最初の保険期間が過ぎて次に更新するときには、更新時期の年齢で保険料が計算されるため、保険料が今よりも上がります。また、更新時の年齢によっては、更新できない可能性もあることには気をつけましょう。若いうちは定期型のがん保険に加入して更新を続けて家計の負担を軽くしておき、高齢期に入ったら預貯金や退職金を治療費に回すと割り切る考え方もできます。
がん保険で知っておきたいポイント
保険料負担を軽く抑えられる掛け捨て型のがん保険ですが、保障内容によっても保険料は大きく変わってきます。がん保険の保障を選ぶ第一のポイントは、がん入院給付金とがん診断給付金でしょう。がん入院給付金とがん診断給付金の各ポイントをまずはチェックしておきましょう。
がん入院給付金は、日数無制限で支払われるため、長期入院に備えることができます。がん入院給付金をいくらに設定するかで保険料も変わってくるので大事な検討項目になります。
がん診断給付金については、上皮内新生物のがんも支払い対象になるのか、2回目以降のがん診断でも支払われるのかが比較のポイントになります。悪性新生物だけでなく上皮内新生物のがんまでカバーされた方が保障は手厚くなりますし、がん診断給付金も複数回支払われた方が保障は手厚くなります。保険料と保障内容のバランスを見ながら選択しましょう。
がんの治療は、主に抗がん剤治療、手術、放射線治療の3種類になります。がんと診断されれば支払われるがん診断給付金があれば、治療に備えられますが、より保障を充実させたいと思ったら、特約を付加して備えましょう。抗がん剤治療、先進医療、女性特有のがん治療、通院治療にも備えられる退院後療養などの特約を付ければ手厚く備えられます。

掛け捨て型のがん保険は、家計に無理なくがん保障を備えたい人に向いている
掛け捨て型のがん保険の魅力は保険料のお手頃さにあります。必要な保障を、家計に無理のない保険料で備えたい人には向いているでしょう。掛け捨て型のがん保険のなかにも、保障が一生涯続く終身保障タイプのがん保険と、一定期間の保障をよりお手頃な保険料で備えられる定期タイプのがん保険があります。家計の状況やニーズに合わせて選んでください。
- ※ 当記事は著者個人の見解・意見によるものです。
- ※ 当記事の内容は作成日現在公表されている情報や統計データ等に基づき作成しており、将来予告なく変更されることがあります。
- ※ 当記事を参考にご加入中の生命保険の見直し・解約をされる際には、以下3点にご留意ください。
- ① 一度解約した生命保険契約はもとには戻らないこと。
- ② 解約返戻金は解約するタイミングによって、払込保険料の合計額よりも少なくなる場合があること(解約返戻金がない保険商品もあります)。
- ③ 健康状態によっては新たに保険に加入できなかったり、加入できても保険料の増加や一部の保障が対象外になるなど特別条件付きの契約となる場合もあること。
- ※ 当社保険商品の詳細につきましては、重要事項説明書/ご契約のしおり・約款を必ずご覧ください。

ライター
氏家祥美(うじいえよしみ)
ファイナンシャルプランナー
ハートマネー代表
お茶の水女子大学大学院修了。
2005年に女性4名でFP会社を設立して実績を積んだのち
2010年よりFP事務所ハートマネー代表となる。
「幸福度の高い家計づくり」をモットーに、
子育て世帯、共働き夫婦の家計相談に豊富な実績を持つ。
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