保険お役立ちコラム

50代の生命保険(死亡保険)の必要性と選び方

更新日:2023/01/11

※本記事についてのご注意

50代に必要な生命保険とはどんな保険でしょうか。暮らしの変化を見据えながら、それぞれのライフスタイルに合った保険の選び方を考えていきます。

50代は、住宅ローンの返済を抱えながら、子どもの教育費負担が重くなってきたという人が多くなる年代です。また親の介護が始まって、親を支えているという人もいるでしょう。様々な理由が重なって家計の負担が重くなり、生命保険を見直したいと考えている人もいるのではないでしょうか。

一方で、子どもが独立した家庭や子どもがいない夫婦、独身であれば、定年退職後のセカンドライフについて考え始める人もいるでしょう。

現在の暮らしがいつまで続き、その先にどんな暮らしが待っているのか、ライフスタイルの変化を見据えると理にかなった保険の見直しができます。

子どもの独立

子どもが独立するまでは、万が一に備えて家族の生活費と子どもの教育費は生命保険を活用して確保しておきましょう。将来的に子どもが独立した後には親としての負担は減り、生命保険を減額できるようになります。ただし、子どもが独立した後も万が一の場合を考えて、お葬式代と配偶者の生活資金は確保できるようにしておきましょう。

定年退職

定年退職を迎えると、稼ぎ手として家族を支える責任からは解放されます。退職金やある程度の預貯金があれば、遺族の生活保障として生命保険で備えることもないでしょう。そのため、子育て中の人が定期保険や収入保障保険で生命保険に入る場合には、定年退職年齢を念頭に加入年数を決めていきます。ただし、定年退職後も子育てがまだ続いている場合には、子どもが独立するまで保障は必要になります。

定年退職後の生命保険は遺族の生活保障というよりも、お葬式代の確保や資産運用、相続対策などの意味を持つようになります。

50代にはどんな保障が必要なのでしょうか。50代の医療の実態や、保障への考え方にまつわるデータを参考に、必要な保障について考えてみましょう

年齢階層別の受療率

厚生労働省によると、10代から70代の間では、年齢が上がるにつれて入院患者数も右肩上がりとなっています。

図表1「年代別に見た入院患者数」

年齢階層別の受療率

がん罹患率

図表2「がんで死亡する確率(累積死亡リスク)」は、国立がん研究センターが、がんで死亡する確率を性別、年代別に調べたデータです。50歳男性の場合、がんで亡くなる確率は20年後までで5.0%、生涯では26.6%となっています。50歳女性の場合、がんで亡くなる確率は20年後までで3.3%、生涯では17.4%となっています。
年齢が上がるほど、男女ともがんによる死亡リスクが高まることがわかります。また男女を比較すると、男性の方ががんで亡くなる確率が高いことがわかります。

図表2「がんで死亡する確率(累積死亡リスク)」

<男性>
現在の年齢 10年後 20年後 30年後 40年後 50年後 60年後 70年後 80年後 生涯
0歳 0.0% 0.0% 0.1% 0.2% 0.4% 1.6% 5.3% 13.4% 26.2%
10歳 0.0% 0.1% 0.1% 0.4% 1.6% 5.3% 13.4% 26.3%
20歳 0.0% 0.1% 0.4% 1.5% 5.3% 13.5% 26.3%
30歳 0.1% 0.4% 1.5% 5.3% 13.5% 26.4%
40歳 0.3% 1.4% 5.2% 13.5% 26.5%
50歳 1.2% 5.0% 13.4% 26.6%
60歳 4.0% 12.7% 26.4%
70歳 9.6% 24.8%
80歳 20.0%
<女性>
現在の年齢 10年後 20年後 30年後 40年後 50年後 60年後 70年後 80年後 生涯
0歳 0.0% 0.0% 0.1% 0.2% 0.6% 1.7% 3.9% 8.0% 17.7%
10歳 0.0% 0.0% 0.2% 0.6% 1.7% 3.9% 8.0% 17.7%
20歳 0.0% 0.2% 0.6% 1.7% 3.9% 8.0% 17.7%
30歳 0.1% 0.5% 1.6% 3.8% 8.0% 17.8%
40歳 0.4% 1.5% 3.7% 7.9% 17.7%
50歳 1.1% 3.3% 7.6% 17.4%
60歳 2.3% 6.6% 16.7%
70歳 4.5% 15.0%
80歳 11.8%

50代の生命保険の加入率

生命保険文化センターが、各世帯の生命保険・個人年金の加入率を調べたデータによると、保険への加入率は50代が最も高いことがわかりました。50ー54歳の加入率は93.0%、55-59歳の加入率は94.8%と、ほとんどの世帯でなんらかの生命保険や個人年金に加入していることわかります。その後、70代に入ると生命保険の加入率は減少していきます。

図表3「生命保険・個人年金の世帯加入率(世帯主年代別)(令和3年)」

(単位:%)

図表3「生命保険・個人年金の世帯加入率(世帯主年代別)」

50代の死亡保険金額

生命保険文化センターが死亡保険金額を調べたデータによると、死亡保険金額の平均が最も高額だったのは45ー49歳の2,980万円でした。50代は50ー54歳が2,298万円、55-59歳が2,312万円となっており、40代後半がピークとなっています。55歳以降は年齢が上がるにつれて保険金額も減少していきます。

図表4「死亡保険金の平均額(世帯主年齢別)(令和3年)」

(単位:万円)

図表4「死亡保険金の平均額(世帯主年齢別)(令和3年)」

生命保険文化センターが、1年あたりの生命保険料について年代別に調べたところ、50代が一番多くの保険料を支払っていることがわかりました。

図表5「50代の保険料」

図表5「50代の保険料」

保険の加入率、死亡保険金額、保険料など、様々なデータを比較してみたところ、50代が生命保険を必要としている年代だと分かります。入院患者の割合やがんで亡くなる割合を見ると、50代以降増加していることもわかるでしょう。50代は、家族のためにしっかりと生命保険(死亡保険)で備えつつ、将来に向けては保険の見直しも検討していく年代と言えます。

50代夫婦+子ども

50代夫婦で子どもの教育費がまだかかる場合、生命保険(死亡保険)を検討したほうがいいでしょう。子どもの独立を見届けるまでの生活費と教育費については、保険を利用してしっかりと備えておきましょう。貯蓄性がほとんどない定期保険か収入保障保険であれば、お手頃な保険料で大きな保障を確保しやすくなっています。

そのほか医療への備えとしては、医療保険、がん保険、働けないあいだの収入減少に備える就業不能保険なども合わせて備えておきましょう。

50代夫婦(子どもがいない夫婦、子どもが独立した夫婦)

50代で子どもがいない夫婦は、子どもにお金がかからない分、夫婦のセカンドライフに向けた保障を早めに備えやすくなります。生命保険(死亡保険)としては、保障が一生涯続く終身保険が適しています。何歳で亡くなっても保険金を遺せるので、お葬式代の準備に適しています。終身保険は貯蓄性がある生命保険(死亡保険)なので、中途解約をしたときには解約返戻金を受け取ることができます。複数の終身保険に加入している場合には、老後資金が不足したときに保険の一部を解約して使うこともできます。

そのほか医療への備えとして医療保険、がんに備えるがん保険、介護に備える介護保険なども合わせて備えておきましょう。

50代独身

50代で独身の場合には、亡くなったときに備えて、お葬式代程度を終身保険で用意しておきましょう。終身保険は貯蓄性がある保険なので、中途解約をすれば解約返戻金を老後資金としても活用できます。

独身の場合、病気やケガ、介護が必要になった時に、家族の手を借りにくいと思います。そのため、外部のサポートを受けることも想定して、医療保険やがん保険、介護保険などを手厚く備えておく必要があります。介護施設に入る際や、認知症になった時には成年後見人に財産管理を依頼するにもお金が必要になってきます。また、現役で働いているあいだは、就業不能保険で働けないリスクに備えることも考えましょう。

50代の多くが生命保険(死亡保険)を必要としています。その一方で、子どもがいない家庭では、老後の備えを始めています。50代はその先の暮らしの変化を見越して、保険の見直しを考え始める世代です。

ライター

氏家祥美(うじいえよしみ)

ファイナンシャルプランナー

ハートマネー代表

お茶の水女子大学大学院修了。
2005年に女性4名でFP会社を設立して実績を積んだのち
2010年よりFP事務所ハートマネー代表となる。
「幸福度の高い家計づくり」をモットーに、
子育て世帯、共働き夫婦の家計相談に豊富な実績を持つ。

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