保険お役立ちコラム

終身保険と定期保険は組み合わせるべき?おすすめの組み合わせ方を紹介

公開日:2020/08/31

※本記事についてのご注意

死亡保険は大きく分けて、一生涯保障が続く「終身保険」と、保険期間が定まっている「定期保険」の2種類があります。それぞれメリットだけでなくデメリットもありますが、これらをうまく組み合わせることで、安心できる保障を作ることができます。ここでは、終身保険と定期保険の組み合わせ方についてご紹介します。

終身保険と定期保険は組み合わせるべき?おすすめの組み合わせ方を紹介

終身保険とは

終身保険とは、保険に加入すると中途解約しない限り、保障が一生涯継続する保険です。 一般的に終身保険は「貯蓄型」の保険に分類されます。

定期保険とは

定期保険とは、契約した一定の保険期間中に死亡や高度障害状態になった場合に保険金を受け取ることができる保険です。10年間・15年間や、60歳・65歳までなど加入時に設定した期間を保障するもので、保険期間が終われば保障は無くなります。定期保険の多くは「掛け捨て型」の保険に分類されます。途中で解約しても解約返戻金が無いケースが多く、保険期間を満了しても満期保険金はありません。一定期間の保障を得ることを重視し、その期間に対する保険料を支払う為、同じ保障内容の場合、終身保険に比べて保険料がお手頃になるのが特徴です。

「終身保険」と「定期保険」を比較する上でのポイント

まずは、「加入の目的」と「保険期間」について比較してみましょう。「何歳で亡くなっても必要なお葬式費用などに備えたい」場合は、一生涯の保障が得られる終身保険が適しています。一方、小さい子どもがいて「教育費など子育て費用がかかる期間だけ大きな保障が欲しい」場合は、保険期間が決められる定期保険で備えるのが望ましいでしょう。

次に「解約返戻金」の有無です。終身保険は基本的に貯蓄型なので、解約した場合に解約返戻金を受け取ることができます。一方で、一定期間の大きな保障を得られる定期保険は、掛け捨て型なので解約返戻金は基本的にありません。

「終身保険」と「定期保険」の組み合わせ

保険に何を求めるかによっても選択方法は異なります。保険を死亡保障だけでなく貯蓄手段としても活用したい方は貯蓄型の終身保険がおすすめです。また、お手頃な保険料で、必要な期間だけ大きな保障を備えたい方には掛け捨て型の定期保険が適しています。

終身保険は一生涯保障が続く点、定期保険はライフプランに合わせて臨機応変に保障内容を見直すことができる点がメリットですが、2つをバランスよく組み合わせることで、終身保険と定期保険両方のメリットを享受することが可能です。

定期保険の一種に「収入保障保険」という保険商品があります。一般的な定期保険との違いは、死亡保険金の受け取り方です。契約時に設定した保険金を一括で受け取る定期保険と違い、収入保障保険の場合、被保険者が死亡または高度障害状態になった時に、遺された家族は給与のように毎月、分割された保険金を受け取ります。被保険者の年齢が高くなるほど、家族が受け取る保険金の総額は減少していくのが特徴です。

終身保険と定期保険の組み合わせ例

ここからは組み合わせ例を見てみましょう。基本的に葬儀費用などは、いつか必ず受け取ることができる終身保険をベースに考えます。定期保険には、10年間など年数で期間を決める「年満了型」と、年齢(55歳・60歳・65歳・70歳満了等)から期間を決める「歳満了型」の2種類があり、ニーズに合わせて選択することができます。定期保険は、お手頃な保険料で大きな保障を備えられますので、万が一のことがあった場合、いくら保険金があると遺された家族が暮らしていけるかを試算して保険金額を設定します。

(1)終身保険 + 定期保険(年満了型 10年間)

お葬式費用などは「終身保険」で準備し、期間が短いタイプの「更新型の定期保険」を組み合わせる方法です。若い世代の場合などは特に、将来生活スタイルが変化する可能性が高いため、見直ししやすい保険期間が10年間の定期保険が良いでしょう。

(2)終身保険 + 定期保険(歳満了型)

お葬式費用などは「終身保険」で準備し、必要な期間のみ「定期保険」の歳満了型に加入する方法です。シニア世帯で配偶者が年金をもらい始めるまでの保障を準備したい場合などは、65歳満了など、年齢で保険期間を設定すると良いでしょう。

(3)終身保険 + 収入保障保険

お葬式費用などは「終身保険」で準備し、「収入保障保険」を組み合わせる方法です。子どもがいる家庭の世帯主の場合、必要保障額は子どもの成長とともに減っていきます。「終身保険」に、「掛け捨て型の収入保障保険」をプラスすることで、保険料を抑えながら、ライフプランに合わせて必要な保障を準備することができます。

(4)終身保険 + 収入保障保険 + 学資保険

お葬式費用のための「終身保険」に加えて、「収入保障保険」と「学資保険(※1)」に加入する方法です。子どもがいる家庭の世帯主で、日々の生活費とは別に、大学進学のための教育費を別途用意したい場合は、子どもの成長に合わせて保障額が減っていく「収入保障保険」と、計画的に教育資金を積み立てることができる「学資保険」を組み合わせるとよいでしょう。「学資保険」は教育資金の準備を目的とするものですが、契約者が死亡してしまった場合は以後の保険料の支払いが免除になり、その後も継続して「学資金」を受けることができる保障機能を備えているのが特徴です。

  • ※1 学資保険は、貯蓄性と保障機能の両方を備えた保険で「貯蓄型の保険」に分類されます。

「定期保険特約付終身保険」という商品もある

終身保険と定期保険を組み合わせる方法について見てきましたが、「定期保険特約付終身保険」という商品もあります。定期保険特約付という言葉のとおり、主契約は終身保険で、特約として定期保障が付加された商品です。1つの保険で一生涯と一定期間の保障を得られるというメリットがあります。一方、定期保険部分は特約なので、主契約の終身保険を解約すると同時に定期保障も無くなってしまうため、ライフプランに応じた見直しがしにくいという特徴があります。

一生涯の保障の準備と貯蓄にも活用することができる「終身保険」。お手頃な保険料で必要な期間に応じた死亡保障を備えられる「定期保険」。2種類の保険をバランスよく組み合わせることで、ライフプランにあった保障を効率よく準備することができます。組み合わせのバランスや必要な保険金額は、家族構成や生活スタイル、その方のライフイベントによっても異なります。将来のライフプランをイメージし、万が一のことが起こってしまっても安心できる保障を準備しましょう。

ライター

合田菜実子(ごうだなみこ)

ファイナンシャルプランナー・キャリアコンサルタント。

Happy Career & FP Support Office 代表。

お茶の水女子大学大学院修了。
2007年CFP ® 資格取得後、講師業・執筆業を中心に業務を始める。2010年にキャリアコンサルタント資格を取得し、Happy Career & FP Support Office を設立。
「お金」と「キャリア」の両面からサポートできる専門家として活動中している。
大学や高校などにおける「パーソナルファイナンス教育」他、BSジャパン「お金のなる気分」に出演する等メディア経験も多数。

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