保険お役立ちコラム
既婚や未婚といったライフスタイルによって、加入すべき保険は変わるのでしょうか。調査データから見た20代、30代女性の保険料相場についてもお伝えします。
医療保険の必要性
医療保険は、病気やケガにより入院や手術をした場合に入院給付金や手術給付金を受け取れる保険です。保険契約時に、入院1日当たりに受け取れる入院給付日額を決めておき、入院した日数に応じた入院給付金を受け取れます。ただし、1入院当たりの日数には上限が設けられており、60日、120日が多くありますが、30日、180日、なかには1,000日を超えるものまで、様々な医療保険があります。
1つ目は、入院や手術をした場合のさまざまな支出に備えるためです。入院中に個室や少人数部屋を利用した場合には差額ベッド代が必要になります。この差額ベッド代と入院中の食費には健康保険が使えず、全額自己負担となります。また、入院前にパジャマや肌着などの着替えを用意したり、退院後にお見舞いに来てくれた方へのお礼の品を揃えたりと、入院前後にもこまごまとお金が出ていきます。お見舞いに来てくれる家族の交通費や生活費の支出が増えることも考えられます。入院中、お金の心配をしないで済むように、あらかじめ医療保険での備えを検討しておきましょう。
2つ目として、女性ならではのリスクへの備えが必要だからです。20代・30代は妊娠や出産が多い年代です。妊娠中は妊娠高血圧症候群や切迫流産などのトラブルによる入院リスクが高まりますし、帝王切開での出産となる可能性もあります。こうしたリスクが高まることから、妊娠が判ってからでは医療保険に入りにくくなりますし、加入できたとしてもその妊娠に関する入院・手術に関しては保障の対象外となることが多いのが現状です。さらに、女性の場合、乳がんや子宮がん、子宮筋腫などの女性ならではの病気への備えもしておきたいところです。20代の女性は、何か心配事が起こる前に、早めに医療保険を備えておいた方がいいでしょう。
20代、30代女性の保険料の相場
平均月額保険料
医療保険の必要性がわかったところで、保険料として妥当な金額というのも気になると思います。年代や属性ごとの家計の収支が書かれた、総務省家計調査のデータより、34歳以下の女性が支払っている保険料を探っていきましょう。
仕事をしているひとり暮らしの女性が1ヶ月に使った生活費は、157,669円です。このうち、個人年金や企業年金以外の保険に使っている金額は、月額2,655円となっています。保険料が消費支出に占める割合は、1.7%となっています。
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実収入(税込み収入) :278,018円
非消費支出(税金・社会保険料等):42,174円
消費支出(実際に使ったお金) :157,669円
保険料の支払い :2,655円(消費支出の1.7%)
黒字(預貯金等) :78,176円
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- ※ 参照 総務省(e-Stat政府統計の総合窓口)
「第2表 男女,年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出(単身世帯)(続き)」
同じ総務省の家計調査のデータから、35歳から59歳を見ると、保険料の支払い額が月額12,943円まで上昇しています。このデータからも、収入や預貯金がまだ少ない34歳以下の女性は、優先順位の高い保険に絞って加入しておき、収入が増えて余裕が出てきたら保障を上乗せしていることがわかります。
20代女性の生命保険の選び方
20代女性が最初に入っておきたい保険は医療保険です。独身の時に加入した医療保険は、その後、結婚や出産をしても基本的には入りなおす必要はありません。最初にしっかりと保険選びをしておけば、しばらくは継続できると考えていいでしょう。
医療保険を備えた後は、独身で子どもがいない場合、がんに備える「がん保険」、病気やケガの療養などで働けない期間の収入減少に備える「就業不能保険」、何歳で亡くなっても必要なお葬式代などを確保するための「終身保険」などが候補に挙がってくるでしょう。ただし、どれを優先すべきか一人一人の状況によっても異なります。
結婚して子どもができると、家族を支える責任が生じます。「定期保険」や「収入保障保険」などで万が一の場合の死亡保障を備えることも考えましょう。必要度合いは、家計や家事を担う割合によっても変わってきます。
20代女性の保険選びは、まずは医療保険から。負担のない金額で備え始めましょう
20代のうちから入っておきたい保険は医療保険です。暮らしが変わっても医療保険は必要になる可能性が高いので、早いうちに備えておきましょう。20代女性の場合、まずは保険料3,000円以内を目安に医療保険での備えを検討してみてはいかがでしょうか。その後収入が増えて余裕が出てきたり、結婚や出産で家族に対する責任が増えた時や、気になる病気が出てきた時に保障を上乗せしていきましょう。
- ※ 当記事は著者個人の見解・意見によるものです。
- ※ 当記事の内容は作成日現在公表されている情報や統計データ等に基づき作成しており、将来予告なく変更されることがあります。
- ※ 当記事で書かれている保険の内容には、アクサのネット完結保険では取り扱いのない商品や手続きがございます。
- ※ アクサのネット完結保険の保険商品の詳細につきましては、重要事項説明書/ご契約のしおり・約款を必ずご覧ください。
- ※ 当記事を参考にご加入中の生命保険の見直し・解約をされる際には、以下3点にご留意ください。
- ① 一度解約した生命保険契約はもとには戻らないこと。
- ② 解約返戻金は解約するタイミングによって、払込保険料の合計額よりも少なくなる場合があること(解約返戻金がない保険商品もあります)。
- ③ 健康状態によっては新たに保険に加入できなかったり、加入できても保険料の増加や一部の保障が対象外になるなど特別条件付きの契約となる場合もあること。
- ※ 個別の税務等の詳細については税務署や税理士等、専門家にご確認ください。
ライター
氏家祥美(うじいえよしみ)
ファイナンシャルプランナー
ハートマネー代表
お茶の水女子大学大学院修了。
2005年に女性4名でFP会社を設立して実績を積んだのち
2010年よりFP事務所ハートマネー代表となる。
「幸福度の高い家計づくり」をモットーに、
子育て世帯、共働き夫婦の家計相談に豊富な実績を持つ。
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