保険お役立ちコラム

生命保険を請求するタイミングはいつ?手順や注意点を解説

公開日:2020/10/12

※本記事についてのご注意

生命保険に加入していても、普段はあまり意識しないのが給付金や保険金の請求手続きです。本当に必要になった時には、どんな書類を揃えて、どこに提出するのか事前に知っておくと安心です。スムーズに保険金や給付金を請求するための書類準備のポイントや、手続き上の注意点、振り込まれるまでの日数などについて解説します。

生命保険を請求するタイミングはいつ?

生命保険会社に給付金を請求する手順

入院給付金や手術給付金等の請求は、郵送で行う場合と、オンラインで行う場合があります。入院や手術することが決まったら、あらかじめ保険会社に連絡をして、給付金の請求に必要な書類と手続きの方法を確認しておくとよいでしょう。問い合わせの際には、「保険証券番号、被保険者名、入院日、手術の有無」などを保険会社に伝えられるように、あらかじめ手元に準備しておきましょう。

給付金の請求手続きに必要な書類には、医師の診断書や病院の請求書などがあります。保険会社の用意した診断書を使用することになっている保険会社では、事前に保険会社から書類を取り寄せておきましょう。保険会社によっては、加入者専用サイトからダウンロードできる場合もあります。退院後、必要な書類がすべて用意できたら、保険会社に請求書類を郵便もしくはオンラインで送ることになります。

ただし、契約している保険会社によっては入院中に給付金を請求することもできます。長期入院となった場合には、医療費負担もその分増えていきますから、入院途中でもそれまでの日数分の診断書の作成を依頼して書類を準備すれば、請求できる可能性があります。次回の請求時には、その後の未請求分の日数について請求することになります。

  • ※ 入院中の給付金請求は保険会社によって取り扱いが違いますので詳しくは保険会社に問い合わせてください。

書類を受け取った保険会社は、給付金や保険金の支払いについて審査を行います。保険契約と照らし合わせて、診断内容が支払い対象となるか確認するとともに、必要書類はすべて揃っているか、記入漏れが無いか等を確認していきます。書類上の問題もなく、支払い対象であることが確認ができたら、指定した口座にお金が振り込まれます。

生命保険会社に死亡保険金を請求する手順

手元に保険証券を用意して、生命保険会社に連絡をします。「証券番号、亡くなった人の名前、亡くなった日、死亡原因、受取人の名前」等を保険会社に伝えます。死亡保険金の請求では、「死亡診断書(死体検案書)」を提出することになります。その他の必要書類についてもあわせて確認し、準備ができたら保険会社に提出をしましょう。保険金の請求はあらかじめ受取人に定められた人が行います。

保険金が振り込まれるまでの日数

届いた書類や請求フォームに問題が無く、審査が順調に終わった場合、死亡保険金が指定の口座に振り込まれます。書類の到着から5営業日程度としている保険会社が多いようですが、振込までの目安の日数は保険会社ごとに異なります。

請求するまでの期限

退院した後、うっかりしていて保険金や給付金の請求を忘れていたという場合も、3年以内であれば請求が可能です。未請求のものがまだある人は、早めに請求をしましょう。

代理人が請求する場合

入院給付金や手術給付金は、被保険者もしくは契約時に定めた給付金受取人が請求します。医療保険の場合、被保険者は治療を受けていた本人になりますから、患者本人かその家族(配偶者か、2親等以内の親族)が請求することになります。

ただし、患者本人が意識不明の状態ですと、患者本人が意思表示をすることができません。また、病気の種類や状況によっては、本人に病名を伝えられず、本人が請求できない場合もあるでしょう。その場合には契約時に「指定代理請求人」を定めておくと、こうしたケースでも指定代理請求人が本人に代わって保険金・給付金を請求できます。

一方、生命保険の死亡保険金は、被保険者が亡くなった後に死亡保険金受取人が請求します。

保険金を受け取る際のポイント

医師の診断書の注意点

医師の診断書は、患者の傷病や、病名の診断、治療内容などを記入した書類です。勤務先や学校、福祉の手続きなど、保険会社以外にもさまざまな場面で医師の診断書は利用されます。

病院でも診断書の書式が用意されている場合がありますが、多くの保険会社では保険会社独自の書式を用意しており、他の書式の診断書を受け付けない保険会社もあります。一方で、病院や他の保険会社の診断書でも必要事項が書いてあれば受け付ける保険会社や、コピーも可となっている場合もあります。診断書の作成には健康保険が利用できないため、1通あたり数千円が自己負担となります。

大きな病院では診断書や証明書発行の専用窓口を設けている場合もあり、発行までに数日を要する場合もあります。加入する保険会社がどんな診断書を必要とするのかを事前に調べ、時間の余裕を持って書類を準備しておきましょう。

記入漏れや書類の不備に注意

提出書類に不備があると、早く手続きをしても、給付金の手続きがストップします。書類が返送されてくることや、再び書類を取りに病院や役所等に出かける場合などもあり、思わぬ手間が生じかねません。記入漏れが無いか、必要書類がすべて揃っているかを丁寧に確認してから提出しましょう。

オンラインでの給付金請求

保険会社への給付金申請の方法には、書類の郵送以外に、インターネットで行える場合もあります。必要書類をすべて用意したら、専用サイトから必要事項を入力して、必要書類は写真撮影するかスキャンをしてサイトにアップロードします。郵送しなくて済むので、こうした作業に慣れている人にとっては、時間短縮となります。

保険関係書類は1ヶ所にまとめておく

最後に、基本的な話になりますが、そもそもどんな保険に入っているのかを知らなければ保険金や給付金の請求ができません。自分の具合が悪ければ家族に依頼することになりますし、死亡保険金の場合には、死後に遺された家族が請求することになります。

加入している生命保険や医療保険などの保険証券や、保険会社の連絡先などは1ヶ所にまとめて保管しておきましょう。わかりやすく整理しておき、いざというときに自分以外の家族にもすぐにわかるようにしておくことで肝心な時に役に立ちます。

困った時に、給付金や保険金をすぐに役立てるためには、事前の準備は大切です。日頃から保険関係の書類を整理しておき、受取事由が起こった時にはすぐに保険会社に連絡をしましょう。手順よく必要書類を揃えることで、請求がよりスムーズに行えます。

ライター

氏家祥美(うじいえよしみ)

ファイナンシャルプランナー

ハートマネー代表

お茶の水女子大学大学院修了。
2005年に女性4名でFP会社を設立して実績を積んだのち
2010年よりFP事務所ハートマネー代表となる。
「幸福度の高い家計づくり」をモットーに、
子育て世帯、共働き夫婦の家計相談に豊富な実績を持つ。

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