保険お役立ちコラム

独身で最低限入っておくべき保険とは?必要性や保障内容のポイントを解説

※本記事についてのご注意

独身だから保険が不要かというと、そんなことはありません。養うべき家族がいる人に必要な保険があるように、家族にあれこれ頼らず自立して生きる独身の人に必要な保険もあります。この記事では、独身の人が民間の保険で備えておきたいことや、入っておきたい保険の優先度について解説します。

独身であっても民間の保険への加入を検討すべきです。ただし、健康保険や介護保険、年金保険などの公的な保障もありますから、公的な保障にはどんなものがあるのか、どの程度の金額が支給されるのかを知っておき、それだけでは足りない保障を民間保険で補うと考えると、無駄なく効率的に備えられます。

独身の人が備えるべきなのは、病気やケガでしょうか、死亡でしょうか。それぞれのリスクに対してどの程度備えるべきかを考えます。

病気・ケガのリスクに備える

独身の人が最初に備えておきたいのは、病気やケガに備える医療保険です。医療保険は、病気やケガで入院した場合に入院給付金が受け取れる保険です。このほか、手術をしたら手術給付金を受け取れる医療保険もあり、特約として通院給付金や先進医療特約が選べる医療保険も多くなっています。

病気やケガは誰にでも起こりうるものですし、治療にかかる出費は大きな負担となります。入院時にかかる費用には、医療費の自己負担分のほか、食費の標準負担額として1食につき460円がかかりますし、パジャマやタオルなどをレンタルする場合にはその費用も掛かります。

図表1をご覧ください。生命保険文化センターの調査によると、直近の入院時の自己負担費用の平均は19.8万円でした。10~20万円と答えた人が一番多く、5~10万円未満、20~30万円未満と答えた人が続いています。

図表1「直近の入院時の自己負担費用」

図表1「直近の入院時の自己負担費用」
  • ※ 治療費・食事代・差額別ベッド代に加え、交通費(見舞いに来る家族の交通費も含む)や衣類、日用品などを含む。高額療養費制度を利用した場合は利用後の金額
  • ※ 過去5年間に入院し、自己負担費用を支払った人(高額療養費制度を利用した人、利用しなかった人のどちらも含みます)
  • ※ 参照 生命保険文化センター「生活保障に関する調査 2022(令和4)年度」
    図表Ⅱ‐11 直近の入院時の自己負担費用
    https://www.jili.or.jp/files/research/chousa/pdf/r4/p050-099.pdf

この自己負担費用には、治療費や食事代、差額ベッド代のほか、見舞いに来る家族の交通費、衣類や日用品代なども含まれています。健康保険制度があるため医療費が3割負担になり、高額療養費制度で1ヶ月あたりの医療費には上限額が設けられるとはいうものの、入院に関するこまごまとした出費を含めると、それなりの金額になることがわかります。

死亡保障は葬儀や死後の整理のために備える

独身の場合には、子どもや配偶者にお金を遺す必要がありません。ただし、何歳で亡くなっても葬儀費用や死後の整理費用などは必要です。貯蓄や死亡保険で必要額を用意しておきましょう。

総務省統計局のデータによると、葬儀費用の平均額は120万円程度がかかると言われています。費用の内訳は、「平均葬儀料一式」+「飲食代」 + 「火葬料」(※お布施を除く総葬儀費用)です。

今後のお葬式の動向がどうなるかはわかりませんが、葬儀費用と死後の整理費用を合わせると200万円から300万円程度を死亡保険金で備えておくといいでしょう。

年代によっても検討する保険は異なります。独身の人におすすめの保険を年代別に見ていきましょう。

20代独身の人におすすめの保険

20代独身の人は、まだ健康リスクが少ない世代です。これからお金を貯めていきたい世代でもあるので、家計の負担にならない金額で、今後ライフスタイルが変わっても継続できる保険から備えておきましょう。

優先度の高い保険は、医療保険です。まだ十分な貯蓄ができていない人にとっては、入院時の医療費負担が家計にとって大きなダメージとなります。保険は健康なうちが入り時です。

病気やケガをしてからでは、保険加入時に健康告知することが増えるため保険に入りにくくなる可能性があります。健康なうちであれば、より多くの医療保険の中から保障内容や保険料を比較して自身に合った医療保険を選びやすくなります。

がんに備える「がん保険」、葬儀や死後の整理費用のための「死亡保険」、働けなくなった時の収入減少に備える「就業不能保険」などは、幅広い病気やケガに備える医療保険に加入してから、必要性に応じて検討していきます。

30代独身の人におすすめの保険

30代独身の人も、まだ保険に加入していなければ、医療保険から加入しておきましょう。健康リスクはこれから増していくため、早めに備えておく必要があります。

女性の場合には、30代辺りから乳がんや子宮頸がん、子宮筋腫など女性ならではの疾患のリスクが上昇していきますし、今後、妊娠や出産をする場合には、妊娠中や出産でも入院や手術を受ける可能性が高まるため、医療保険に女性疾病特約を付加しておくと手厚く備えられます。

医療保険に加入した後は、がんに備えるがん保険、死亡保険、就業不能保険などを検討します。年齢が上がるほど保険料は上昇していきますし、病気や死亡のリスクも高まっていくので、優先度の高い保険から加入しておきましょう。

身内にがんの罹患者がいるなどの理由でがんが心配な人は「がん保険」、お葬式代程度の貯蓄がまだない人や死後の整理費用を用意しておきたい人は「死亡保険」、働けなくなったときの収入減少に備えておきたい人は「就業不能保険」というように、ご自身の暮らしの状況から保障の優先順位を考えて、医療保険以外にも保障を加えて備えていきましょう。

40代以降で独身の人におすすめの保険

40代になると、健康診断で指摘を受けたり、何かしらの持病を抱えたりする人が増えてきます。最近、周囲の人と健康に関する話題をすることが増えたと感じる人もいるのではないでしょうか。

体の不調やストレスを感じやすい年代でもあります。もしもまだ「医療保険」に加入していないとしたら、1日でも早く加入しておくことをおすすめします。

また、年齢上昇に伴ってがんのリスクも高まってくるので、「がん保険」への加入についても検討しましょう。病気やケガの療養で働けない期間が続くと、医療費がかかるだけでなく、収入も減少します。働けない期間の収入減少に備えたい場合には、「就業不能保険」も検討しておくと安心です。

がん、心疾患、脳血管疾患は、3大疾病といわれます。いま、40代独身の人におすすめした医療保険やがん保険、就業不能保険などでは、3大疾病と診断されて保険会社所定の状態と見なされると、以後の保険料の支払いが免除される保険料払込免除特約を付加できる場合があります。その分、保険料は上がりますが合わせて検討してみましょう。

乳がんや子宮頸がん、子宮筋腫などの女性疾病に手厚く備えたい場合には、女性疾病特約も付加することをおすすめします。

独身の人には、年代に関わらず医療保険が必要です。できるだけ若いうちから医療保険を備えつつ、少しずつその年代や働き方、不安に感じるポイントに合った保険を上乗せしていきましょう。

独身の場合には、家族のために大きな死亡保障を備えなくていい代わりに、入院中や働けなくなった場合にも家族に頼りにくい場合があります。外部のサービスを利用できるように保障を手厚く備えることも考えましょう。

ライター

氏家祥美(うじいえよしみ)

ファイナンシャルプランナー。ハートマネー代表。

お茶の水女子大学大学院修了。
2005年に女性4名でFP会社を設立して実績を積んだのち
2010年よりFP事務所ハートマネー代表となる。
「幸福度の高い家計づくり」をモットーに、
子育て世帯、共働き夫婦の家計相談に豊富な実績を持つ。

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