保険お役立ちコラム

30代でおすすめの医療保険とは?選び方とポイントを紹介

更新日:2023/01/30

※本記事についてのご注意

30代が医療保険を選ぶとき、どのようなポイントに注意したらよいのでしょうか。30代の方が医療保険に加入しておいたほうがよい理由や、知っておきたい医療保険の基本、30代で医療保険へ加入する際の注意点もあわせて解説します。

30代で医療保険が必要な理由

男女ともに平均寿命が80歳以上と年々延びている今、30代はまだまだ若い年代でもあるといえます。そんな30代の人でも医療保険への加入を検討したほうがよい理由には、どのようなものがあるのでしょうか。まずは「医療保険に加入している30代の人の割合」から見ていきましょう。

こちらもぜひ参考にしてください。

30代の医療保険加入率

生命保険文化センターが3年に1回、全国400地点を対象に行っている調査によると、2021年の民間の生命保険加入世帯(かんぽ生命を除く)のうち、30代で医療保険・医療特約に加入している世帯の割合は93.4%です。また、30代でのがん保険・がん特約の世帯加入率は69.7%、同様に特定疾病保障保険・特定疾病保障特約の加入率は60.8%となっています。前回の調査である2018年の数値と比較すると、30代では医療保障が得られる保険や特約への加入率が上がっていることがわかります。

図表1「30代における医療保険/医療特約、がん保険/がん特約、特定疾病保障保険/特定疾病保障特約への加入率」

30代はライフスタイルが変化する年代

社会人生活を始めた20代に比べると、30代では仕事にも慣れてくる年代です。任される仕事が増えてきて、後輩や部下をもつ方もいるでしょう。今までの仕事に飽き足らず、転職活動に励んでいる方もいるかもしれません。パートナーと一緒に暮らし始めた方、結婚をした方、子どもをもって親になった方、住宅ローンを組んでマイホームを購入した方などもいるはずです。このように、30代はライフスタイルが変化しやすい年代だといえます。

30代ならではのリスクに備える

環境の変化に伴って周囲に対する責任が増えてくる30代は、自分でも気づかないうちに過度なストレスを抱えていたり、身体に負担をかけたりしている可能性があります。

厚生労働省による「令和2年患者調査」によると、年齢別入院受療率(人口10万対)は20代前半141人、20代後半198人、30代前半246人、30代後半では257人となっていることからも、20代に比べて30代では病気等で入院するリスクが高くなることがわかります。

図表2「20代~30代における入院受療率(人口10万対)」

つまり30代はまだまだ若いと思っていても、突然の入院や手術で貯金が減ってしまったり、収入が減ってしまったりする可能性はゼロではないのです。前もって医療費への備えは必要だといえます。

目の前のことで忙しすぎるときや心に余裕がないときは、ゆっくりと医療保険を検討する余裕もないかもしれません。しかし、病院で治療を開始した後や健康診断で指摘を受けた後からでは、保険に入りにくくなります。医療保険の必要性に気づいた今のうちに、まずは基本的な医療保障を備えておくことをおすすめします。

30代の人が医療保険へ加入するメリットには、主に以下の2つが挙げられます。

月払保険料を節約できる

健康で元気なら、少しでも遅く医療保険に加入したほうが一生涯に支払う保険料を節約できるのではないかと考えている方もいるでしょう。そこで、アクサのネット完結終身医療を例に、男性が加入時から一生涯に支払う保険料を加入年齢ごとに比較してみました。

(1)アクサのネット完結終身医療・終身払いの場合

男性の平均寿命 81歳(※1)まで支払うと仮定し、月額保険料×12ヵ月×(81歳-加入年齢)で計算しています。

共通条件
商品名:アクサのネット完結終身医療
∟性別     :男性
∟保険期間   :終身
∟保険料払込期間:終身払い
∟入院給付金日額:5,000円
∟手術給付金額 :I型(入院有りなら5万円、入院無しなら2万5,000円)
∟特約     :先進医療特約

30歳で加入 1,275円×12ヶ月×51年=780,300円
40歳で加入 1,680円×12ヶ月×41年=826,560円
50歳で加入 2,340円×12ヶ月×31年=870,480円
60歳で加入 4,185円×12ヶ月×21年=1,054,620円

(2)アクサのネット完結終身医療・60歳払済みの場合

共通条件
商品名:アクサのネット完結終身医療
∟性別     :男性
∟保険期間   :終身
∟保険料払込期間:60歳払済み
∟入院給付金日額:5,000円
∟手術給付金額 :I型(入院有りなら5万円、入院無しなら2万5,000円)
∟特約     :先進医療特約

30歳で加入 1,997円×12ヶ月×30年=718,920円
40歳で加入 3,300円×12ヶ月×20年=792,000円
50歳で加入 7,337円×12ヶ月×10年=880,440円

  • ※ ※上記の保険料は、2024年4月1日現在適用する保険料です。

支払う保険料の総額は、若いうちに加入したほうが少なく済むことがわかります。

健康なら希望する保険に加入しやすい

若いうちに加入したほうがよいメリットは、ほかにもあります。今、元気で健康に過ごしている人もいつか病気にかかることもあり得ます。健康診断で何か指摘を受けてから、もしくは、病院で医師の診察や治療を受けてからでは、医療保険に入るときの告知によって希望する保険に入れなくなる可能性が出てきます。女性の場合には、妊娠も告知の必要が生じます。健康上の心配がないうちに加入しておいたほうが、後悔をしないで済むでしょう。

健康上の不安がある人に向けた「引受基準緩和型医療保険」もありますが、こちらは告知項目が少なく加入しやすくなっている反面、保険料が一般の医療保険よりも高く設定されています。先延ばしせずに、普通の医療保険に入っておくことをおすすめします。

医療保険は各社で多くの種類を販売していますので、その中から自分に合ったものを選ぶ際に迷う方も多いでしょう。こちらでは、30代の方が医療保険を選ぶ場合におすすめの方法を2つ解説します。

30代の医療保険におすすめの選び方

公的医療保険制度とのバランスを考えて選ぶ

公的医療保険があるため、医療費の自己負担割合は3割となっています。また、入院が長期間にわたった場合や、高額な治療を受けた場合などでも「高額療養費制度」があるため、医療費の自己負担額には上限額が設けられています。まずは入院日額5,000円を目安に医療保険に加入して、幅広い病気やケガによる入院や手術に備えることを考えましょう。1つの基準をもって保険料や保障内容を見ると、保険を比較しやすくなります。

保障内容をもう少し充実させたい場合には、必要に応じて入院日額の増額や特約の付加、がん保険の加入なども検討してみましょう。保障と保険料負担のバランスを考えながら、自分に合った保障を見つけてください。

医療保険の種類から選ぶ

医療保険は、保険期間の違いや既往歴の有無により、主に以下の3つの種類に分けることができます。

医療保険の種類についてはこちらも参考にしてください。

(1)終身医療保険

終身医療保険は、加入したときから亡くなるまでの病気やケガを一生涯保障する保険です。付加する特約にもよりますが、基本的に加入したときから保険料が一生涯上がらない安心感があります。

(2)定期医療保険

定期医療保険は、病気やケガによる入院や手術を一定期間だけ保障する保険です。保険期間が短いぶん、終身医療保険に比べるとお手頃な保険料になります。保険期間終了時には、解約の申し出をしない限り自動更新となることが多くなっています。更新時は年齢が上がるため保険料も増加しますが、健康状態に関わらず更新できます。

(3)引受基準緩和型医療保険

引受基準緩和型医療保険とは、持病や既往歴がある人でも入りやすい医療保険です。告知項目が一般の医療保険よりも少なく、保険契約の引受基準が緩和されています。ただし、保険料は一般の医療保険よりも高めに設定されていることや、加入後1年間を給付金の支払削減期間としている保険会社が多いことも知っておきましょう。

30代が医療保険を選ぶときのポイント

30代が医療保険を選ぶおすすめの方法のほかに、以下の3つのポイントについても知っておくと、より自分に合った医療保険を選ぶことができます。

基本的な選び方

医療保険の主契約は、多くの場合が入院給付金です。手術を受けた際にもらえる手術給付金は、主契約になっている場合や特約になっている場合がありますが、手術給付金も備えておくことをおすすめします。年齢が上がるにつれてがんのリスクが高まってくるので、がん保険なども検討していくとよいでしょう。

医療保険の保険期間には終身型と定期型の2種類があります。

終身医療保険を選んだ場合、
●保険料を一生涯支払い続ける「終身払い」
●60歳や65歳など一定年齢までに支払いを終える、もしくは、10年間など一定年数で支払いを終える「短期払い」
などから選ぶことができます。

当面の保険料を抑えたい場合や、将来的に別の医療保険に入りなおす可能性がある場合には、終身払いが向いています。一方で、老後には保険料の支払いをしたくない場合には、短期払いを選ぶとよいでしょう。

ライフスタイルによって、保険の必要性を感じる度合いはさまざまでしょう。しかし、支払う保険料は年齢を重ねてからよりも若いうちに加入したほうが少なくて済みますし、健康上の問題が生じてからでは医療保険に入りにくくなります。

定期医療保険を選んだ場合には、保障される期間が限定されることから、保険料を抑えることができます。今後もその時々で新しく発売される医療保険に入り直していきたいと考える場合には、定期医療保険が向いています。ただし、定期医療保険は更新時に保険料は上がっていきますし、定期医療保険の更新には年齢の上限があるため、いずれは終身医療保険に切り替えた方がよいでしょう。

独身者の選び方

現在は健康の不安を感じていない方でも、医療保険の加入を検討してみましょう。年齢の上昇と共に、何らかの持病や体の不調を抱えるリスクが高まるからです。公的医療保険が利用できない厚生労働大臣が定める高度な医療技術を用いた治療法や療養である先進医療の技術料に備える「先進医療特約」もつけておくと安心です。女性の場合は、乳がんや子宮頸がんなど女性特有の病気への備えも考えて、「女性疾病特約」を付けることも考えましょう。

将来的に、結婚や出産などで家族が増えて手厚い保障が必要になったときには、医療保険に加えて死亡保険を上乗せします。

既婚者の選び方

独身のときに医療保険を備えていなかった場合は、気づいたときに医療保険を検討しておきましょう。夫婦のどちらが病気になると、本人はもちろん、配偶者にもさまざまな負担がかかります。独身者同様、「先進医療特約」もあわせて加入しておきましょう。

女性で近い将来に妊娠や出産の可能性がある方は、「女性疾病特約」を付加しておくと、妊娠中や出産時のトラブルにも備えられます。

いざ30代で医療保険に加入しようとする際には、以下の3点についても意識しておきましょう。

将来的に保障内容の見直しが必要

「医療保険に加入したからずっと安心」というわけではありません。入院や手術に縁がない場合は、せっかく入った医療保険の存在や保障内容を忘れてしまう方もいるのではないでしょうか。医療保険を放置しておくと保障内容が古いままになり、必要なときに必要な保障を受けることができない可能性も出てきます。30代で医療保険に加入したらそのままにせず、定期的に見直すようにしましょう。

ライフスタイルに沿った保障内容が必要

30代はライフスタイルが変化する方が多い年代でもあります。結婚や家族が増えるなど、ライフスタイルに大きな変化があることが予想される場合、そのライフイベントに応じて必要な保障も変わっていきます。自分や家族が安心感をもてるように、保障の大きさや種類はもちろんのこと、現在と今後の生活で出せる範囲の保険料を試算して検討していくとよいでしょう。

医療保険を解約するには注意が必要

医療保険に加入しても病気やケガに無縁な時期が続くと、人によっては月々の保険料がもったいないと感じて解約を検討するかもしれません。しかし、加入中の保険を一度解約してしまうと、健康状況によっては新しい保険に加入できなくなる可能性があります。また、以前の契約時より年齢が上がれば、月々に支払う保険料は以前よりも上がることもあります。

いつ病気やケガをするかわからないからこそ、将来に備えるために加入する医療保険。加入検討時に長期的な視点をもって、自分に必要な保障を無理のない保険料でプランニングをすることが大切です。

30代は仕事や家庭での責任が増してくる年代です。知らないうちに疲労やストレスを溜めているかもしれません。若いうちに医療保険に加入したほうが一生涯に支払う保険料は少なく済み、長く保障を受けることができます。30代はライフスタイルに変化が多い年代でもありますので、まだ健康不安を感じていなくても、早めに医療保険を備えておきましょう。アクサのネット完結保険では医療保険[終身型・定期型]を用意していますので、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

ライター

氏家祥美(うじいえよしみ)

ファイナンシャルプランナー

ハートマネー代表

お茶の水女子大学大学院修了。
2005年に女性4名でFP会社を設立して実績を積んだのち
2010年よりFP事務所ハートマネー代表となる。
「幸福度の高い家計づくり」をモットーに、
子育て世帯、共働き夫婦の家計相談に豊富な実績を持つ。

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(実施日:2022年3月15日~2022年3月21日、配信数:13,986件、全回答数:1,821件:他社からの乗り換え加入者604件のうち、当該項目における有効回答者数520件)

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