保険お役立ちコラム

【終身医療保険をわかりやすく解説】終身医療保険の特徴とメリット・デメリット

公開日:2020/11/06

※本記事についてのご注意

保障が一生涯続く終身医療保険ですが、どのようなところに注意して、どのような視点で選んでいけばいいのでしょうか。終身医療保険の特徴を、がん保険や定期医療保険とも比較しながら、わかりやすく解説していきます。

【終身医療保険をわかりやすく解説】終身医療保険の特徴とメリット・デメリット

医療保険は、幅広い病気やケガによる入院や手術等に備える保険です。一般的には、入院日数に応じて支払われる入院給付金、手術をした際に支払われる手術給付金が主契約となります。その他にも先進医療特約や通院特約、女性疾病特約、3大疾病特約、がん特約など、必要に応じて様々な特約を上乗せできることもあります。

医療保険は、終身医療保険と定期医療保険に大きく分けられます。そのうち、保障が一生涯続くものを終身医療保険といいます。

終身医療保険は、加入してから被保険者が亡くなるまで一生涯に渡って保障が続きます。途中で保険料が上がることもありません。保険料の支払い方法は、亡くなるまで支払う終身払いと、定められた期間で支払いを終える短期払いがあります。

定期医療保険は、定められた保険期間を保障する医療保険です。1年・10年・15年など保険期間を定めて保険料を計算するので、終身保険よりもお手頃な保険料で加入できます。ただし、更新を迎えるたびに保険料が上がっていきます。

図表1「終身医療保険と定期医療保険の違い」
終身医療保険 定期医療保険
保険期間 一生涯 一定の期間
保険料 途中で上がらない 更新ごとに上昇
  • ※ 筆者作成
終身医療保険のメリット・デメリット

メリット

高齢になっても幅広い病気やケガに備えられる安心感があります。保険料は加入時から一定で、保障が一生涯続きます。保険料の支払い方法には、終身払いと短期払いがありますが、一定年齢や一定年数で支払いを終える短期払いの場合には、老後に保険料を支払うことなく一生涯に渡って保障を受けることができます。

デメリット

がんに特化したがん保険では、がんと診断されると「がん診断一時金」としてまとまった金額の一時金が支払われますし、がんによる入院については日数無制限で「入院給付金」が支払われます。それに対して、幅広い病気やケガに備えられる終身医療保険の場合には、まとまった診断一時金はありませんし、入院給付金の支払い日数には上限があります。

また定期医療保険に比べると、終身医療保険は、加入時の保険料が高い傾向があります。加入時の保障内容が一生涯続くため、加入時には最新の医療制度に対応している保険でも、その後の医療制度の変化に対応しにくい傾向があります。

終身医療保険を選ぶ前に確認したいこと

終身医療保険を始めとする民間保険は、公的医療保険だけでは足りない保障を補うと考えると選びやすくなります。そのためにも、まずはご自身がどのような公的医療保険制度に加入していて、いつ・どのような保障を受けられるのかを確認しましょう。会社員等が加入する健康保険組合や協会けんぽと、自営業者が加入する国民健康保険では、利用できる保障が一部異なります。

続いて、気になる保障や、備えておきたい保障について考えます。例えば「がんの保障を手厚く備えたい」とお考えであれば、終身医療保険にがん特約を付けるか、別途がん保険を検討することになります。「妊娠や出産、女性ならではの疾患に手厚く備えたい」とお考えであれば、終身医療保険に女性疾病医療特約を付けることになるでしょう。

保険料をいくらまでなら無理なく支払えるのかも考えておきましょう。家計の状況によって検討する保障内容や保険期間、保険料の払込期間が変わってきます。

終身医療保険の商品の選び方

(1)必要保障額

終身医療保険の基本的な保障は、入院給付金と手術給付金です。これらの保障の必要保障額を考えましょう。入院1日当たりいくらの入院給付金があると安心か、手術をした時には手術給付金がいくら必要かを確認しましょう。

(2)支払限度日数

現在販売されている終身医療保険では、1入院当たりの支払限度日数を60日や120日としているものが多く、他にも30日・180日・360日・720日など様々な設定があります。入院給付金は「入院給付金日額×入院日数」の金額が支払われますが、入院日数は支払限度日数を上限としています。

(3)保障内容

終身医療保険の特約にはがん特約や女性疾病特約、通院特約、先進医療特約など、様々な特約があります。しかし、どの特約を付けられるかは各保険会社の保険商品ごとに異なります。希望する保障がある場合には、終身医療保険に特約として付けられるか確認しておきましょう。

(4)支払方法

終身医療保険の場合、保障を受けられる保険期間は「終身」、つまり一生涯保障が続きます。しかし保険料については、一生涯保険料を支払い続ける「終身払い」の他、保険料を短期で払い終える「短期払い」も選べることが多いです。短期払いの中にも、60歳払込・65歳払込や、10年払込・15年払込など、各保険会社によって様々あります。新たに保険に入る場合、終身払いの方が短期払いと比較すると1回あたりの保険料はお手頃になりますが、老後にも保険料を払い続けることになります。現在の家計状況や今後の支出を考えて、保険料の支払方法を決めましょう。

終身医療保険がおすすめの人

終身医療保険がおすすめなのは、一生涯に渡って医療保障を確保しておきたい人です。定期医療保険は一定年齢に達すると更新できなくなるため、一生涯の保障を備えられません。当面は定期医療保険に加入する場合でも、高齢時にも医療保険を備えたいと考えるなら、どこかのタイミングで終身医療保険に切り替える必要があります。
将来的に保険料の値上がりを避けたい人にも終身医療保険は向いています。

終身医療保険に加入すると、一生涯に渡って幅広い病気やケガに備えられます。ただし、がん保険のように特定の病気に特化した保険に比べると、診断給付金のようなまとまった一時金はありませんし、入院給付金の支払い日数にも上限が設けられています。必要に応じて、特約を上乗せするか、別の保険と組み合わせることも検討しましょう。

ライター

氏家祥美(うじいえよしみ)

ファイナンシャルプランナー

ハートマネー代表

お茶の水女子大学大学院修了。
2005年に女性4名でFP会社を設立して実績を積んだのち
2010年よりFP事務所ハートマネー代表となる。
「幸福度の高い家計づくり」をモットーに、
子育て世帯、共働き夫婦の家計相談に豊富な実績を持つ。

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