保険お役立ちコラム

大学生や高校生に医療保険は必要?学生に起こりうるリスクに備えるには

※本記事についてのご注意

大学生や高校生に保険は必要でしょうか。大学生や高校生にとっての医療保険の必要性や、必要な保険を選ぶポイントについて解説します。自転車通学を始めた高校生に自転車保険が必要か検討している人、大学生となった我が子が一人暮らしをしている人もぜひ最後までお読みください。

医療保険は、病気やケガで入院や手術を受けた場合に備える保険です。多くの医療保険では、入院給付金と手術給付金を主契約にしています。

医療保険を選ぶ際には、最初に「入院給付金日額」「支払限度日数」「手術給付金」に注目して選びます。

入院給付金日額は、入院1日当たりに支払われる給付金額です。支払限度日数は、最大で入院何日目まで入院給付金が支払われるのかを示す日数です。近年は入院が短期化傾向にあるため、入院初日から60日目まで入院給付金が支払われる医療保険が主流となっています。

手術給付金は、手術内容に関わらず一定金額が支払われる場合と、入院給付日額に手術の種類に応じた倍率(10倍、20倍、40倍等)を掛けた金額が支払われる場合があります。また、手術の種類によっては保障対象外となることもあります。

続いて、主契約に上乗せできる追加の保障「特約」についても注目しましょう。特約には、先進医療特約、女性疾病特約、がん特約、三大疾病保障特約、保険料払込免除特約などがあります。

  • ※ 付加できる特約は各保険会社によって異なります。

なお、医療保険には、保障が一生続く「終身医療保険」と、一定期間だけを保障する「定期医療保険」があります。終身医療保険の場合、保険加入時から一生涯保険料が上がることはありません。一方、定期医療保険は、加入時から一定期間だけを保障するため、終身医療保険よりもお手頃な保険料となっている点が特徴で、契約更新を迎えるたびに保険料が上がる仕組みとなっています。

各自治体では、「乳幼児医療費助成制度」「子ども医療費助成制度」といった医療費の助成制度を行っています。医療機関を受診した場合の公的医療保険の窓口負担額を自治体が助成する制度です。自己負担がゼロになる場合や、わずかな自己負担が必要な場合、対象家庭に所得制限を設けている場合など、制度の詳細は自治体によっても異なります。こうした制度があることによって、子どもが小さいうちは、子どもの医療費負担についてあまり考えてこなかったという人も多いことでしょう。

このような医療費助成は自治体独自の制度のため、子どものための医療費助成制度が何歳まで適用されるかは、自治体によって異なります。東京都の場合には、義務教育就学前が対象の「乳幼児医療費助成制度(※1)」、中学校卒業までが対象の「義務教育就学児医療費助成制度(※2)」があります。そのため、高校生になると医療費の自己負担が始まることになります。一方で、静岡県のように、多少の自己負担は必要なものの18歳まで医療費の助成が続く制度もあります。

高校生や大学生になると、親と別行動をとることが多くなり、行動範囲が広がります。運動部に所属して連日激しいスポーツをすることも、友人と旅行に出かけることや合宿へ行くこともあるでしょう。活発に行動し、何かと無茶をしがちな世代ということを考慮しておく必要があります。自治体の医療費の助成が何歳まで続くかを確認して、助成が切れるタイミングで医療保険への加入を検討するようにしましょう。

病気やケガへのリスクを保障する「医療保険」

病気やケガによる入院や手術に備えられる「医療保険」を検討しましょう。医療保険は、保険期間によって終身医療保険と定期医療保険に分けられます。

終身医療保険は、一生涯を保障する医療保険で、加入時から一生涯に渡って保険料が上がりません。高校生や大学生が終身医療保険を選ぶメリットは、社会人になってから加入するよりも保険料がお手頃になる点が挙げられます。

定期医療保険は、あらかじめ保険期間を定める医療保険で、1年更新や10年更新などさまざまな種類があります。定期医療保険は、一般的に終身医療保険よりも保険料がお手頃で、保険期間内は保険料が一定ですが、更新時期を迎えると保険料が上昇します。特に申し出がない限り更新時期になれば自動更新ができて、健康告知もいりません。そのため、将来更新を迎えるタイミングで持病を抱えていたとしても、基本的に保障を継続できると思っていいでしょう。

なお、未成年を加入対象外としている医療保険もあるため、未成年では入れる保険の選択肢が少ないことには注意が必要です。親として、高校生や大学生の間だけはお手頃な保険料で加入できる定期医療保険で保障を確保しておき、子どもが独立して社会人になったら、子ども自身がその後の医療保険を選べるようにサポートしてあげてもいいでしょう。

自転車事故に備える「自転車保険」

自転車通学をする子どもを心配して、加入を検討する人が多いのが自転車保険です。自転車保険は、自転車事故を起こして被保険者自身が入院や手術を受けた場合に、その治療費を保障するための「傷害保険」と、自転車事故で他人をケガさせた場合に備える「個人賠償責任保険」などがセットになった保険です。

ただし、必ずしも自転車保険が必要とは限りません。子ども名義の医療保険に加入していれば、もしも自転車事故を起こしても、子ども自身の入院給付金や手術給付金は医療保険からも支払われるため、保障が被ることになります。なお、医療保険では、病気による入院も、ケガや事故による入院でも保障されますが、傷害保険では病気による入院はカバーされません。医療保険にすでに加入している場合には、「個人賠償責任保険」へ加入し、自転車保険には入らないという選択もできるでしょう。

他人へのケガや賠償に備える「個人賠償責任保険」

個人賠償責任保険は、日常生活の中で、他人の物を壊したり、他人にケガをさせたりした場合の損害に備えられる保険です。補償範囲はとても広く、キャッチボールをしていて近所の窓ガラスを割った場合、買い物中にお店の商品を落として壊してしまった場合、自転車に乗っているときに歩行者にぶつかってけがをさせてしまった場合、犬の散歩中に飼い犬が通行人に噛みついた場合なども補償されます。ただし、他人からの預かり物やレンタル用品を破損した場合は保障の対象外となることが多いので気を付けましょう。

個人賠償責任保険は、1つ加入していると同居の家族全員が補償対象となります。さらに、生計を同じくする未婚の人も補償対象となるため、例えば、大学生の子どもが仕送りを受けてひとり暮らしをしている場合なども同じ個人賠償責任保険で補償されます。

個人賠償責任保険は、単独で加入できる場合もありますが、他の損害保険商品に付帯しているケースがよくあります。自動車保険や住宅の火災保険などに加入している人は、それらの保険証券で、個人賠償責任保険がついているか確認しましょう。そのほか、共済保険や、クレジットカードの保険に付帯できる場合もあります。

すでに何らかの保険に付帯する形で個人賠償責任保険に加入している場合、その補償範囲や補償の上限金額を約款等で加入しておきましょう。自転車事故が心配な場合など、特定の目的に備えて利用する場合には、いくらまで保障されるか等、事前にチェックしておくことをお勧めします。

高校生や大学生は、親と別行動が増えて行動範囲も広がります。自治体の医療費助成が受けられない場合、事故やケガによる入院や手術に備えて、医療保険に加入することも考えてみましょう。また、自転車事故などで他人にケガをさせたり他人の物を壊してしまったりした場合に備えて「個人賠償責任保険」を備えるなど、個人にあった保険の組み合わせを考えておきましょう。個人賠償責任保険は家族で1つ入っていれば、家族全員が補償されます。

ライター

氏家祥美(うじいえよしみ)

ファイナンシャルプランナー。ハートマネー代表。

お茶の水女子大学大学院修了。
2005年に女性4名でFP会社を設立して実績を積んだのち
2010年よりFP事務所ハートマネー代表となる。
「幸福度の高い家計づくり」をモットーに、
子育て世帯、共働き夫婦の家計相談に豊富な実績を持つ。

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