保険お役立ちコラム

医療保険はお手頃さだけで選ばない方がよい?選び方や注意点を解説

公開日:2023/01/24

※本記事についてのご注意

医療保険をお手頃な保険料に見直したいと考えている方は多いことでしょう。しかし、医療保険の保険料を抑えすぎたために、手術や入院をしたときに必要な保障が得られないと困ってしまいます。この記事では、医療保険の保険料を抑えたい方向けにコツや注意点をご紹介します。自分にとって必要な保障を備えつつ、保険料をお手頃に抑えるための医療保険の選び方を解説しています。

お手頃という定義は世帯によっても異なりますので、明確にいくらであればお手頃と決めることはできません。しかし、一般的にお手頃といわれるのは、月額1,000円以下を指すようです。

年齢・保険期間・保障内容などの条件次第では、月額1,000円以下の保険料で加入できる医療保険もあります。

医療保険の費用相場

医療保険の保険料に特化したデータがないため、個人年金を含めた生命保険全体の世帯払込保険料を見てみると、2021年度は年間37.1万円、月額保険料は約3.1万円です。また、生命保険の保険料は減少傾向にあることもわかります。

【世帯年間払込保険料(全生保)】
年間保険料(万円) 月額保険料
2021年 37.1 約3.1万円
2018年 38.2 約3.2万円
2015年 38.5 約3.2万円
2012年 41.6 約3.5万円
2009年 45.4 約3.8万円

お手頃な医療保険に加入するメリットやデメリットを紹介します。

メリット

お手頃な医療保険に加入できれば、毎月の保険料の支出を抑えられます。保険料を節約できたことで、毎月の生活費に余裕が生まれるほか、将来のための貯蓄を増やせるでしょう。

デメリット

お手頃な医療保険に加入することで、保障が不足する可能性があります。ケガや病気、がんなどで想像以上に医療費が大きくなったとき、十分な給付金が支払われずに自己負担が大きくなりすぎては困ります。保険商品を比較しつつ保険料をお手頃に抑えつつも、必要な保障を見極めて賢く医療保険を備えておきましょう。

ケガや病気、がんなどで医療費がかかったときに、医療保険から支払われる給付金が不足しないようにするためには、自分にとって必要な保障を選ぶことが重要です。必要な保障を備えつつ、保険料をお手頃に抑えるために知っておきたいポイントをご紹介します。

入院給付金

入院給付金は、ケガや病気で入院したときに支払われる給付金です。入院すると「入院1日あたりの金額×入院日数」分の入院給付金を受け取れるものが一般的です。この場合、1回の入院で何日まで保障されるか(1入院当たりの支払限度日数)を確認しましょう。支払限度日数には60日、120日が多く、ほかにも30日、180日、360日、720日などがあります。日数が多いほど長期入院に備えることができますが、保険料が高めになる傾向があります。また、保険期間を通じて通算支払限度日数が決まっているので併せて確認が必要です。

このほかにも、入院日数にかかわらず入院すれば一定額の給付金が支払われる型もあります。

手術給付金

病気やケガで手術を受けたときに支払われる給付金です。約款所定の手術を対象とする型と、公的医療保険制度の対象となる手術を保障する型があります。

「入院給付金日額×給付倍率」が支払われる場合が多く、給付倍率は手術の種類によっても保険会社によっても異なります。手術の種類によっては給付の対象から外れる場合もあります。給付の対象となる型と給付倍率を確認しましょう。

保険期間

医療保険を含め、生命保険は支払い事由が保険期間内に起こった場合にのみ給付金や保険金が支払われます。そのため医療保険を検討する際は、保険期間も確認しておきましょう。医療保険には保険期間が決まっている定期医療保険と、保障が一生涯続く終身医療保険があります。

一般的には定期医療保険の方が終身医療保険よりも保険料がお手頃な傾向にありますが、保障を継続していくために満期ごとに更新していく必要があります。定期医療保険では更新のたびに保険料が上がること、更新可能年齢には上限があるため一生涯保障を続けられない可能性があることを理解しておきましょう。

保険料払込期間

保険料を何歳まで支払うのかも大切なポイントです。保険料の支払いが一定年齢で終了する「短期払い」と、一生涯続く「終身払い」があります。終身払いは保険料の支払いが一生涯続きますが、短期払いよりも月々の保険料の負担が少なくなる傾向にあります。自分の経済状況に最適な保険料払込期間を確認しましょう。

特約

特約は、必要に応じて主契約に上乗せする保障のことです。特約を付けるには多くの場合、特約保険料が必要です。

医療保険は主契約に特約を付加することで、特定の病気に罹患したときに1入院あたりの入院給付金の支払限度日数が延長されたり、特定の病気や身体障害状態に該当した場合に以降の保険料が免除されたりするなど、医療保険の保障内容を拡充することができます。

契約内容を確認して必要のない特約が付いていたら、その特約を外すことで保険料を抑えられる可能性があります。

保険料がお手頃な医療保険に加入する際の注意点について2つ紹介します。

お手頃さだけで選ばない

医療保険の保険料がお手頃でも、保障内容が自分に合っていなければケガや病気になっても十分な給付金が支払われず、大きな自己負担が発生してしまうかも知れません。お手頃さばかりを優先するのではなく、保障内容を今一度確認しましょう。

健康リスクは年齢とともに増加する

厚生労働省の推計によると、人の一生涯にかかる医療費のうち半分は70歳以上でかかるとされています。それは、年齢が上昇するほど何かしらの持病を持つ人が増えるほか、1入院あたりの入院日数も長期化する傾向があるからです。また、年齢が上がるにつれて、がんの罹患リスクは高まる傾向にあります。

年齢が上がるとともに高まる病気やがんなどのリスクに備えるため、年齢に応じて医療保険の拡充を検討することも視野に入れましょう。

医療保険の費用を抑えるにはどのような方法があるでしょうか?ここではポイントを4つ紹介します。

自分のニーズに合わない特約を外す

医療保険は主な契約のほかに、特約を付加して保障内容を拡充することができます。しかし、医療保険の特約にはさまざまな種類があるため、自分のニーズに合わない特約が付いていることがあります。自分にとって不必要な特約を外すことで保険料を抑えられる可能性があります。

保険内容を見直す

加入している医療保険の入院給付金日額が多すぎたり、1入院当たりの支払限度日数が必要以上に長かったりする場合もあります。医療保険の保障内容が大きすぎる点はないか、定期的に確認をしましょう。

保険の専門家に相談する

加入している保険や特約の保障内容が今の暮らしに合っているのかといわれても、判断がつかないという方もいることでしょう。そのような場合には、ファイナンシャルプランナーや来店型の保険ショップなどで医療保険の保険料を抑えたいという要望を伝えてみましょう。保険料を抑えながらも自分のニーズに合ったものを提案してもらえる可能性があります。

また、保険会社のカスタマーセンターなどでも必要な保障内容の相談に乗ってもらえる場合があります。加入した後だけでなく、検討段階でも相談窓口を利用してみましょう。

複数の医療保険を比較する

医療保険は各保険会社から販売されていますが、その保障内容や保険料は保険会社ごとに異なります。1社の商品を見ているだけではよく理解できないことが、複数の医療保険を見比べてみるとそれぞれの違いが目に入ってきます。少し手間がかかりますが、自分にとって必要な保険を納得して選ぶことができるでしょう。

新しい医療保険に見直す

毎年のように新しい医療保険がさまざまな保険会社から発売されています。新しい医療保険は、近年の医療技術の進歩や人々の要望の変化に合わせて開発されています。10年以上前に加入した医療保険にそのまま加入している人は、保障内容が時代にあっていない可能性があります。加入している保険の保障内容を一度確認してみましょう。

お手頃な医療保険とは、一般的には保険料がお手頃な医療保険のことです。お手頃な医療保険に加入をすれば、保険料の支出を抑えながら、必要最小限のケガや病気、がんなどの治療にかかる医療費に備えられます。

しかし、医療保険の見直し方を誤ると、実際にケガや病気をして医療費がかかったときに、医療保険から十分な給付金が支払われず、逆に多くの自己負担が生じる可能性があるので注意が必要です。

医療保険選びは、自分に合った保障を第一に考えることから始めます。保障内容と合わせて、入院給付金額や手術給付金額、保険期間、保険料払い込み期間、特約などにも注目して選ぶと、だんだんと違いが見えてくるでしょう。

お手頃さと保障内容の両方に納得がいく、自分に合った医療保険を選びましょう。

ライター

氏家祥美(うじいえよしみ)

ファイナンシャルプランナー

ハートマネー代表

お茶の水女子大学大学院修了。
2005年に女性4名でFP会社を設立して実績を積んだのち
2010年よりFP事務所ハートマネー代表となる。
「幸福度の高い家計づくり」をモットーに、
子育て世帯、共働き夫婦の家計相談に豊富な実績を持つ。

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