保険お役立ちコラム
保険料を銀行口座から引き落としているのはもしかするともったいないかもしれません。保険料をクレジットカード払いするとどんなメリットがあるのでしょうか。他の支払い方法と比較しながら、クレジットカード払いの注意点についても解説します。
保険料をクレジットカード払いにするメリットや注意点
クレジットカード協会の調査によると、クレジットカードの発行枚数は2億8394万枚(平成31年3月末時点)。成人一人当たり2.7枚のクレジットカードを持っている計算になります。以前は高額な買い物をするときに使うイメージのあったクレジットカードも、近頃は、コンビニやカフェなどの少額決済でもクレジットカード払いにしている人をよく見かけるようになりました。
- ※ 参考 クレジットカード協会「クレジットカード発行枚数調査結果の公表について」
https://www.j-credit.or.jp/information/statistics/download/toukei_inumber_a_200331.pdf
保険料も多くの保険会社がクレジットカード払いに対応しています。保険料をクレジットカード払いにするメリットや注意点について考えてみましょう。
クレジットカード払いのメリット
(1)ポイントが貯まる
保険料をクレジットカード払いするとポイントが貯まります。クレジットカードの還元率は、保有するカードによっても異なりますが、年会費無料のカードでも1.0%以上ポイントを還元しているカードはあります。このようなカードに家計を集約して、保険料もそのカード経由で引き落とすことで、効率よくポイントを貯めることができます。
還元率が1%のカードの場合、保険料が2000円だと20円、1万円だと100円分の還元となります。銀行口座からの引き落としだとポイントは貯まりませんが、クレジットカード払いだとポイントが貯まります。長期で付き合っていく保険だからこそ、最初にクレジットカード払いを選んでおくことが意外と大きな差となります。
(2)責任開始日を遅らせずにすむ
保障の始まる「責任開始日」は、保険会社が加入を承諾した場合、「契約申込み」「告知・診査」「第1回保険料充当金の払込み」のすべてが完了した時になります。
払込日については、保険料の払込み方法によって取り扱いが異なります。振込の場合には、保険会社の口座への着金日になりますし、口座振替の場合には口座振替日となります。クレジットカード払いの場合には、保険会社がカードの有効性や利用限度額などを確認できた時になります。
誕生日が近いなどの理由で、保険料が上がる前に保険契約を成立させたいという場合には、クレジットカード払いを選ぶことで、銀行に振り込みに行く時間などを削減でき、責任開始日を遅らせずに済むことがあります。
クレジットカード払いの注意点
(1)クレジットカード払いに対応していない保険会社、保険契約がある
クレジットカードの普及に伴って、クレジットカード払いに対応している保険会社は増えていますが、すべての保険会社がクレジットカード払いに対応しているわけではありません。クレジットカード払いが可能かどうかを早めに確認しておきましょう。
(2)保険商品の種類や、保険金額によってクレジットカード払いができないことも
クレジットカード払いに対応している保険会社でも、保険商品の種類によっては、クレジットカード払いができないものがあります。また、1回あたりのクレジットカード払い保険料に、下限額や上限額が設けられている場合や、月払いや半年払い、年払いはクレジットカード払いができても、一時払いはできないなど、支払い方法によって対象外となる場合もあります。保険会社や保険商品によって対応が異なるので、個別に問い合わせましょう。
(3)本人名義のクレジットカードに限定される
妻の保険料を夫の銀行口座から引き落としている場合などは多々ありますが、保険料をクレジットカード払いする場合には、保険契約者本人名義のクレジットカードで支払うこととなっています。そのため、クレジットカードを持っていない人はクレジットカード払いができないことになります。
保険料の支払い方法の種類
保険料の支払い方法には、このような経路があります。
口座振替 | 契約者の銀行口座等から、保険料を自動的に引き落とす方法。 |
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団体扱い | 勤務先などの団体で、給与等から天引きする方法。保険会社と団体が団体契約を結んでいる場合に利用できる。 |
振込払い | 保険会社が発行した振込用紙などを使って、金融機関やコンビニなどから振り込む方法。また、振込用紙を使わずにATMやネット銀行等から振り込むことも。 |
クレジットカード払い | 生命保険会社が指定するクレジットカードから保険料を払う方法。 |
- ※ 筆者作成
他の支払い方法からクレジットカード払いに切り替えたいときは
口座振替からクレジットカード払いに変更したい
口座振替等からクレジットカード払いに切り替えたいときには、保険会社に連絡をしましょう。その保険会社がクレジットカード払いに対応していて、クレジットカード払いが可能な保険に加入している場合に、変更ができます。
支払方法の変更手続きは、書面を通じて行う方法や、インターネットを通じてマイページ等から直接変更ができる場合もあります。まずは、コールセンターや、セールス担当者へ手続きの方法を確認しましょう。問い合わせの際には、保険証券を手元に用意して、証券番号を伝えられるようにしておくとスムーズに行きます。
クレジットカードを変更したい
クレジットカード払いをしている人の中には、別のカードに変更したいという人もいるでしょう。家計管理の観点から1枚のカードに支払いを集約させたい、ポイント還元率の高いカードに変えたいなど、様々な理由が考えられます。
この場合も、支払い方法の変更手続きにあたるので、書面を通じて行う方法やインターネットを通じてマイページ等から直接変更ができる場合があります。
保険料をクレジットカード払いにすればポイントが貯まります。クレジットカード払いが可能な契約か確認しましょう
クレジットカード払いが可能な保険契約であれば、口座払いからクレジットカード払いへの切り替えも行えます。ポイント還元率の高いカードを選んで、他の生活費もふくめて1枚のカードに支払いを集中させると、ポイントが貯めやすく節約効果が高まります。
- ※ 当記事は著者個人の見解・意見によるものです。
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- ※ アクサのネット完結保険の保険商品の詳細につきましては、重要事項説明書/ご契約のしおり・約款を必ずご覧ください。
- ※ 当記事を参考にご加入中の生命保険の見直し・解約をされる際には、以下3点にご留意ください。
- ① 一度解約した生命保険契約はもとには戻らないこと。
- ② 解約返戻金は解約するタイミングによって、払込保険料の合計額よりも少なくなる場合があること(解約返戻金がない保険商品もあります)。
- ③ 健康状態によっては新たに保険に加入できなかったり、加入できても保険料の増加や一部の保障が対象外になるなど特別条件付きの契約となる場合もあること。
- ※ 個別の税務等の詳細については税務署や税理士等、専門家にご確認ください。
ライター
氏家祥美(うじいえよしみ)
ファイナンシャルプランナー
ハートマネー代表
お茶の水女子大学大学院修了。
2005年に女性4名でFP会社を設立して実績を積んだのち
2010年よりFP事務所ハートマネー代表となる。
「幸福度の高い家計づくり」をモットーに、
子育て世帯、共働き夫婦の家計相談に豊富な実績を持つ。
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