保険お役立ちコラム

家計簿の書き方が知りたい!初心者でも継続していける方法とは?

公開日:2021/06/14

※本記事についてのご注意

家計簿が続かなかった経験のある人、家計簿が単なる支出の記録表になっている人はいませんか。家計改善に効果のある家計簿の書き方、初心者でも無理なく長続きするための方法をお伝えします。

毎年年末が近づいてくると、書店にずらりと家計簿が並びます。そのたびに、「来年こそは家計簿を頑張ろう」と心に誓った経験のある人もいることでしょう。

また最近では、ブログやインスタなどのSNS上に家計簿を公開する人もいます。あまりに読者からの反響が大きくて、家計簿SNSが書籍化になるほどの人気ぶりです。

手書きで丁寧に書かれた家計簿は、まさに家族の記録です。家族でどこに出かけたか、何を食べたか、毎日の何気ない記録を読むだけで、その時々のうれしかった気持ち、喧嘩をした日のこと、美味しいものを一緒に食べた時のことなど、いろいろ思い出すのではないでしょうか。

最近ではいろんなタイプの家計簿が出ていますが、今回は家計簿の原点ともいえる手書きの家計簿に絞って、その書き方をお伝えしていきます。

手書きの家計簿のいいところは、1日1回、自分と向き合う時間を持てるところでしょう。お金を使った日は1日分のレシートを財布から出して、何にいくら買ったかを記録します。買い物をした日もしなかった日も、空いたスペースには1日の出来事なども記録しましょう。

長く続けるコツは、家計簿をつける時間と場所を決めて習慣化することです。例えば、夜に自宅で家計簿をつけるなら、記入スペースがたっぷりとれるノート型の家計簿がいいでしょう。机の引き出しやお気に入りの棚から家計簿を取り出して、ゆっくりお茶を飲みながら家計簿をつける時間は、毎日の貴重な振り返りの時間となります。スキマ時間に出先で家計簿をつけたいという人は、持ち運びできる手帳タイプの家計簿が向いています。ランチタイムや移動時間を有効活用して家計簿をつけるようにしましょう。

買い物をしたら必ずレシートをもらうこと、お財布の中に何日もレシートを貯めこまないことを心がければ、お財布はいつもスッキリとした状態を保てます。レシートを取り出したときにすぐに家計簿に記入してお金の使い道を振り返れば、自然と無駄遣いは減らせます。

家計簿を書いていると、この書き方でいいのか不安になることがあります。ちょっとした不安や迷いが続かない理由にならないように、今ここで解決しておきましょう。

どの項目か迷ってしまう

レジャーに出かけた時の外食は「食費」でしょうか、「レジャー費」でしょうか。家計簿をつけ始めるとこうした迷いが生じます。結論を先に言ってしまうと、どちらも正解です。食費として管理したいのか、レジャーの一環としてとらえるのか、自分なりのルールを決めましょう。

クレジットカードや電子マネーの支払いはいつ記録する?

買い物代金をクレジットカードで支払った場合、家計簿につけるのは買ったその日でしょうか、それとも銀行口座からカード代金が引き落としになる日につけるのでしょうか。家計簿をつける一番の目的は、支出を把握して見直すことにあります。その意味に立ち返ると、クレジットカード払いで買い物をした日に記録したほうがいいでしょう。

家計簿上では、クレジットカード払いしたものに印をつけておきましょう。普段カードを使わず、現金払いが中心という人は、その日のうちに同額の現金をお財布から取り分けておくと、予算管理がしやすくなります。

一方、事前にチャージして使う電子マネーの場合はどうでしょうか。電子マネーを上手に使うコツは、電車やバスなどの交通費専門、コンビニでの支払い専門というように使用する場所や目的を限定することにあります。このような使い方であれば、チャージしたタイミングで家計簿に記入して、お金を使ったタイミングでは記入しないようにすると管理しやすくなります。

臨時支出はどう書く?

家計には、家賃や保険料のように毎月決まって出ていく「固定費」、食費や日用品費のような毎月の「変動費」以外にも、まとまった金額が出ていくことが多々あります。例えば、冠婚葬祭や旅行代金、年会費や保険料の年払い、車検費用などがこれに当たります。毎月決まった支出ではない臨時的に出ていくお金は、毎月の食費や日用品費などとは別に予算を組んでおくことをお勧めします。

家計簿が続かなくなる原因の一つが実はこの臨時支出です。例えば5月の連休中は外出が増えて出費がかさみやすい時期です。いつも通り家計簿をつけてやりくりしているにもかかわらず、外出のせいで家計簿が大赤字になると、家計簿をつける意味が解らなくなってしまいます。

そこでお勧めしたいのが、臨時支出を予算化することです。家計簿をつける時には、臨時支出を「臨時支出予定表」に記入して、食費や日用品費などとは分けて集計すると、それぞれの予算管理がしやすくなります。臨時支出予定表の作り方は、後述します。

1日から始めるか給料日から始めるか

多くの市販の家計簿が、毎月1日始まりになっています。1日以外の給料日から始めたいという場合には、日付を自分で記入できる家計簿を使うか、ノートなどで独自のフォーマットを作るといいでしょう。1日にこだわらず自分にあった日から始めましょう。

毎日書けない

毎日書こうと思っていても、忙しくて書けない日もあるでしょう。そんな時には、3日分や1週間分をまとめて書くことがあっても問題ありません。

では、1ヶ月以上家計簿を放置してしまった場合はどうでしょう。そんな時は、さかのぼって付けることをあきらめて、心機一転、今日の分から書き始めましょう。

手書きの家計簿は、単なるお金の記録だけではありません。丁寧に暮らし、充実した毎日を送るためにも、目標設定と振り返りの時間を作りましょう。

前月の振り返り

1ヶ月が終わったら、その月のお金の使い道を振り返りましょう。予算内でやりくりできた月には自分へのご褒美を用意するなどして、頑張った自分を大いに褒めてあげましょう。予算オーバーとなった時には、その理由や反省ポイントを記録しておきましょう。

翌月の目標設定

前月の振り返りは、新たな月の始まりでもあります。1ヶ月の家計簿の始まりには、その月に成し遂げたいことを文字で書きだします。年初に立てた目標を振り返り、予定通り進んでいるかを確認し、今月やるべきことややりたいことを書いていきましょう。そのためにお金が必要な場合には、他の支出と調整しながら予算も確保します。

家計簿では日々の買い物記録ややりくりに始終してしまいがちですが、ライフプラン表と臨時支出予定表をあわせて作成しておくと、大きな視点で家計を捉えやすくなります。

ライフプラン表

これからの人生で、やってみたいこと、成し遂げたいことは何でしょうか。住みたい家や場所、行きたい場所、子どものこと、取りたい資格・・・。まずは思いつくまま書き出してみましょう。続いてそれを「ライフプラン表」に書き出します。ライフプラン表は未来の年表です。横長のシートを用意して上下2段に分け、上段に今年から15年分、下段にその先の15年分の年表を作っていきます。自分だけではなく家族の人数分の記入欄を用意して、自分の予定や希望と合わせて、家族の今後の予定や希望もすべて書き出していきます。年齢は、12月31日時点の年末年齢にそろえるとわかりやすくなります。

図表1「ライフプラン表の例」

ライフプラン表を記入すると、これから実現したい夢や予定を可視化できます。さらに、お金のかかる時期、貯める時期もわかるため、貯蓄目標作りに役立てられます。

臨時支出予定表

人生全体を把握するのが「ライフプラン表」なら、1年間の予定や支出を把握するのが「臨時支出予定表」です。1年間を通してみると、毎月の家計には無い出費がいろいろあります。車の買い替えや車検代、子どもの入学や進学、習い事の発表会、冠婚葬祭、保険の年払い、旅行、帰省など、1年間を通してありそうな臨時支出を拾い出し、一覧表にしておきます。1月から12月までのカレンダー形式にして、そのなかに、お金の使い道とだいたいの金額を記入しましょう。

暮らしの中には常に想定外がつきものです。「その他」の予算も確保しておき、臨機応変に対応できるようにしておきましょう。こうした臨時支出については、毎月の収入から定額ずつ取り分けるのか、ボーナスから払うのかなどルールを決めておき、実際に支出する度にその金額を記録しておきます。

家計簿を1日始まりにするか給料日始まりにするか、家計簿にどんな項目を作るのかも、自分のやりやすい方法を選んで自分でルールを決めていきましょう。最初は試行錯誤が続くかもしれませんが、そのうちに自分にあった方法が見つかります。ライフプラン表や臨時支出予定表も活用して、貯める目的を明確化させることも続けるためには重要なポイントです。

ライター

氏家祥美(うじいえよしみ)

ファイナンシャルプランナー。ハートマネー代表。

お茶の水女子大学大学院修了。
2005年に女性4名でFP会社を設立して実績を積んだのち
2010年よりFP事務所ハートマネー代表となる。
「幸福度の高い家計づくり」をモットーに、
子育て世帯、共働き夫婦の家計相談に豊富な実績を持つ。

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