保険お役立ちコラム

家計費とは?1ヶ月にかかる家計費と管理する上手なポイント

公開日:2021/08/04

※本記事についてのご注意

1ヶ月にかかる家計費はどのくらいが適当なのでしょうか。全国平均データから、家族の人数別、家計費の平均値を調べてみました。その特徴と比較しながら、上手な家計管理のポイントを考えていきましょう。

個人や家族の暮らしに関わる収入や支出の状態を「家計」といいます。「家計費」とは、そのうちの支出部分を指すもので、生活費とも言います。総務省では全国9,000世帯を対象に収入や支出、貯蓄や負債を調査して、毎月「家計調査」として公表しています。

家計管理をする上で、他所の家庭のお金の使い方が気になることはありませんか。自分と同じ家族構成の家庭が何にどのくらいの割合を使っているのかを知ることは、自分の家計を客観的に見つめ直すことにつながります。

そこで、総務省の家計調査データから、ひと月当たりの内訳を調べてみました。世帯主が現役で働いている世帯を対象に、単身世帯、2人世帯、4人世帯を比較してみましょう。

単身世帯(勤労者世帯)の家計収支

ひとり暮らしをしている単身世帯の実収入の平均は月額369,208円。そこから税金や社会保険料等の非消費支出71,582円を支払うと、実際に使える可処分所得(手取り収入)は297,626円となります。そこから、図表1の消費支出164,828円を支払い、ひと月当たり132,798円の黒字となっています。

図表1「ひとり暮らし(勤労者世帯)の家計費」
項目 金額 割合
食費 39,564円 24.0%
住居費 30,601円 18.6%
水道光熱費 10,578円 6.4%
家具・家事用品 5,074円 3.1%
被服・履物 5,640円 3.4%
保健医療 5,874円 3.6%
交通・通信 22,031円 13.4%
教育 0円 0%
教養娯楽 17,379円 10.5%
その他の消費支出 28,087円 17.0%
消費支出合計 164,828円 100.0%
  • ※ 参照 総務省「家計調査2020年度 第1表 1世帯当たり1か月間の収入と支出」
    詳細はこちら

ちなみに、このデータの対象となった人の平均年齢は、43.0歳、持ち家率は31.8%となっています。稼ぎ手が1人のため、2人以上の世帯に比べると支出に占める住居費の割合が大きくなっていますが、教育費負担はありません。消費支出に占める食費の割合は2人以上の世帯とほとんど変わらず24.0%となっています。

2人世帯(勤労者世帯)の家計収支

2人世帯の実収入の平均は月額521,658円。そこから税金や社会保険料等の非消費支出96,569円を支払うと、実際に使える可処分所得(手取り収入)は425,089円となります。そこから、図表2の消費支出280,013円を支払い、ひと月当たり145,077円の黒字となっています。

図表2「2人暮らし(勤労者世帯)の家計費」
項目 金額 割合
食費 68,273円 24.4%
住居費 24,652円 8.8%
水道光熱費 18,754円 6.7%
家具・家事用品 11,605円 4.1%
被服・履物 8,260円 2.9%
保健医療 13,648円 4.9%
交通・通信 46,611円 16.6%
教育 854円 0.3%
教養娯楽 23,999円 8.6%
その他の消費支出 63,356円 22.6%
消費支出合計 280,013円 100.0%
  • ※ 参照 総務省「家計調査2020年度 第3表 世帯人員・世帯主の年齢階級別 1世帯当たり1か月間の収入と支出」
    詳細はこちら

このデータの対象となった2人世帯の世帯主の平均年齢は、55.9歳、持ち家率は75.7%となっています。稼ぎ手の人数が1.56人いることもあり、世帯収入はひとり暮らし世帯よりも多く、支出に占める住居費の割合が単身世帯よりも下がっています。その代わりに、その他消費支出(諸雑費、小遣い、交際費、仕送り)の割合が増えています。消費支出に占める食費の割合は24.4%とひとり暮らし世帯とほとんど変わりません。

4人世帯(勤労者世帯)の家計収支

4人世帯の実収入の平均は月額666,731円。そこから税金や社会保険料等の非消費支出120,914円を支払うと、実際に使える可処分所得(手取り収入)は545,817円となります。そこから、図表3の消費支出321,645円を支払い、ひと月当たり224,172円の黒字となっています。

図表3「4人暮らし(勤労者世帯)の家計費」
項目 金額 割合
食費 86,316円 26.8%
住居費 15,074円 4.7%
水道光熱費 23,247円 7.2%
家具・家事用品 14,395円 4.5%
被服・履物 12,587円 3.9%
保健医療 12,431円 3.8%
交通・通信 50,921円 15.8%
教育 27,789円 8.6%
教養娯楽 29,987円 9.3%
その他の消費支出 48,897円 15.2%
消費支出合計 321,645円 100.0%
  • ※ 参照 総務省「家計調査2020年度 第3表 世帯人員・世帯主の年齢階級別 1世帯当たり1か月間の収入と支出」
    詳細はこちら

このデータの対象となった4人暮らし世帯の世帯主の平均年齢は、45.7歳、持ち家率は82.9%です。稼ぎ手の人数が1.89人と、単身世帯や2人世帯よりも多く世帯収入も増加しています。子どもがいる世帯が多いのか、教育費が8.6%と増加している一方で、住居費やその他支出の占める割合は単身世帯、2人世帯よりも低下しています。消費支出に占める食費の割合は26.8%と他の世帯よりも少し高めとなっています。

毎月の保険料は収入の何%くらいが目安になるのでしょうか。先ほどと同様の総務省家計調査より世帯の人数別に1ヶ月あたりの保険料を調べてみたところ、図表4のようになりました。

図表4「1ヶ月あたりの保険料額と手取り収入に対する割合」
世帯の人数 1ヶ月あたりの保険料 手取り収入に対する割合
単身世帯 12,512円 手取り収入297,626円の4.2%
2人世帯 19,617円 手取り収入425,089円の4.6%
4人世帯 27,368円 手取り収入545,817円の5.0%
  • ※ 参照 総務省 家計調査2020年度 第1表 第3表より筆者作成

保険料は、世帯人数に比例して上昇する傾向があります。手取り収入に対する保険料の割合は、概ね4%から5%が目安となります。

世帯の人数別の家計費を見てみると、家計のだいたいの傾向がつかめます。まずはこの全国平均データと自身の家計を見比べてみましょう。平均値と比較することで、どこが使いすぎか、どこがよその家庭よりも抑えられているのか、気がつくことでしょう。

家計簿をつける

平均データと比較するためにも、まずは自分の家計を把握することから始めましょう。そのために役立つツールが家計簿です。ノート型の家計簿、手帳型の家計簿、表計算ソフトを使うパソコン家計簿、家計簿アプリ等、家計簿も多様化しています。自宅でまとめてつけたいか、いつでもどこでもスキマ時間でつけたいかなど、家計簿をつけるシーンを思い浮かべながら、自分にあった家計簿を選んでみましょう。家計の平均データとして活用するには、少なくとも3ヶ月分は続けたいところです。まずは3ヶ月続けることを目標に、始めてみましょう。

予算を立てる

自分の家計の平均データが見えてきたら、全国平均データと比較します。収入に対する貯蓄の割合や保険料の割合、支出に占める食費の割合など、項目別に比較してみましょう。

住む地域や収入、子どもの有無や進学先などによっても、支出は大きく変わってきます。そのため、全国平均がすべてではありません。しかし、全国平均データと比べてみて、支出が多すぎる項目があったら、なぜ多いのかを考えてみましょう。多すぎる理由に納得がいくのか、これ以上減らす方法は無いのかを検討してください。

他所よりも手厚い予算を取っておきたい支出がある場合は、その支出を今後も維持するために、その他のどの支出を減らすかを検討してみて下さい。

単身世帯、2人世帯、4人世帯の家計費を調べると、食費は家計費の24%から26%程度でした。一方、保険料もどの世帯でも手取り月収の約4%から5%となっています。交際費や小遣い等に多く使える2人世帯に対して、4人世帯では子どもの教育費が占める割合が高まる傾向にあります。平均値と比較しながら、家計の見直しどころを検討していきましょう。

ライター

氏家祥美(うじいえよしみ)

ファイナンシャルプランナー。ハートマネー代表。

お茶の水女子大学大学院修了。
2005年に女性4名でFP会社を設立して実績を積んだのち
2010年よりFP事務所ハートマネー代表となる。
「幸福度の高い家計づくり」をモットーに、
子育て世帯、共働き夫婦の家計相談に豊富な実績を持つ。

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