保険お役立ちコラム

保険について分からないとお悩みの方へ。保険の基礎を解説

公開日:2021/07/06

※本記事についてのご注意

「保険はよく分からない」と思っている人は多いのではないでしょうか。保険の説明でよく出てくる「保険料」や「保険金」といった言葉の説明から、基本的な保険の種類、保険を選ぶうえで優先して見るべきポイントなどを分かりやすく解説します。基本が分かると、自分にあった保険を選べるようになります。

日々の暮らしの中にはさまざまなリスクがあります。そのリスクによって生じる経済的ダメージに相互扶助という形で備える仕組みが保険です。

相互扶助とは仲間同士の助けあいです。保険は、多くの人たちが少しずつお金を出しあうことで、経済的に困った人を助けられる仕組みになっています。何事もなければお金は支払うだけですが、もしも困った状態に陥った時には助けてもらえます。

貯蓄で備えることもできますが、例えば、貯蓄を始めたばかりのところで親が亡くなってしまったらわずかなお金しか子どもに遺せません。しかし、保険という助け合いの仕組みがあれば、加入して親が亡くなってしまっても子どもにまとまったお金を遺すことができます。

民間保険は社会保険の不足に備えるためのもの

給与明細を見ると「社会保険料」が差し引かれています。社会保険には、公的医療保険、介護保険、年金保険、雇用保険、労災保険があり、これらの社会保険によって私たちの暮らしはさまざまなリスクから守られています。

ただし、社会保険による保障だけでは十分とは言えません。社会保険による保障だけでは足りない部分を自分で補うために、民間保険があります。

民間保険には生命保険と損害保険がある

生命保険とは人に対するリスクに備える保険です。病気やケガ、死亡などに対して、給付金または保険金が支払われます。損害保険とはモノに対するリスクに備える保険です。住宅や自動車などモノや家財などの事故や損害に対して、保険金が支払われます。

生命保険(死亡保険)

人の死亡に備える保険が生命保険(死亡保険)です。生命保険(死亡保険)には、大きく分けると「定期保険」と「終身保険」があります。
「定期保険」は、あらかじめ期間を定めて、その期間内に死亡したら保険金が支払われる保険です。保険料は掛け捨てになりますが、終身保険よりもお手頃な保険料で大きな保障を備えられます。
「終身保険」は、保障が一生涯続く保険です。何歳で死亡しても死亡保険金を受け取れる保険で、中途解約した場合には加入期間に応じた解約返戻金が受け取れます。ただし、貯蓄性がある分保険料が高くなるため、定期保険に比べると大きな保障は備えにくい保険です。

医療保険

病気やケガによる入院や手術に備える保険です。入院したら入院給付金が受け取れ、手術を受けたら手術給付金を受け取れます。期間を定めて保障する「定期医療保険」と、一生涯を保障する「終身医療保険」があります。
その他、医療保険の仲間として、保障対象をがんだけに絞って、がんになったら手厚い保障を受けられる「がん保険」などがあります。

就業不能保険

病気やケガにより入院や自宅療養となり働けなくなったときの収入減少に備える保険です。病気やケガによって、長期入院や、所定の障害状態や要介護状態となって働けない期間について、毎月定額ずつの給付金を受け取れる保険です。

学資保険

子どもの教育費を準備する目的で活用される保険です。子ども名義の保険ですが、保険の契約者が亡くなった場合には、以後の保険料の支払いが免除されます。契約者の生死にかかわらず、満期時には満期保険金を受け取れたり、契約時の設定によっては途中でお祝い金を受け取ることができ、受け取る時期を子どもの進学に合わせて設定出来るので、計画的に学資金を準備するニーズも兼ね備えています。

「保険料」は支払うお金、「保険金」は受け取るお金

保険料と保険金の違いが分からないと、保険の説明を聞いていても混乱してしまいます。

「保険料」は、保険に加入した人が支払うお金のことです。毎月払いが基本となりますが、ボーナス払いや年払い、全期前納払い、一括払いなど、さまざまな支払い方法が選べることもあります。

「保険金」は、受け取る方のお金です。生命保険(死亡保険)に加入していた人が亡くなると死亡保険金が受け取れますし、満期のある保険では満期を迎えると満期保険金が受け取れます。保険金の受け取りによって保険契約は終了します。一方、受け取れるお金でも医療保険で入院や手術をした時に受け取る入院給付金や手術給付金は、保険金とは言わずに「給付金」と言います。給付金を受け取っても保険契約は終了せず、支払事由に該当すれば複数回受け取れることがあります。

「契約者」「被保険者」「受取人」の違いを押さえる

保険の説明で当たり前に出てくるこの3つの言葉も覚えておきましょう。

「契約者」は、保険を契約する人であり、保険料を支払う人でもあります。
「被保険者」は保障の対象となる人です。保険の種類にもよりますが、被保険者が亡くなると死亡保険金が支払われ、被保険者が入院すると入院給付金が支払われることになります。
そして「受取人」は、保険金等を受け取る人です。

生命保険(死亡保険)は、保険金額と保険料が決まると保険の種類が選びやすい

生命保険(死亡保険)は、死亡というリスクに対していくらの保険金を備えたいかという点が、第一に考える事となります。大きな保障をお手頃な保険料で備えたい場合には、掛け捨て型の「定期保険」が向いています。あまり大きな保障は必要ない場合や、支払う保険料が高くても無理なく払えるという場合には、貯蓄性のある「終身保険」が向いていることになります。

医療保険は、入院日額と支払限度日数に注目して選ぶ

入院保険は、最初に「入院日額」に注目しましょう。入院日額とは入院1日当たりにもらえる金額のことです。入院1日当たり5,000円や1万円など、いくつかの金額パターンから選べることが多くなっています。手術をした場合に受け取れる「手術給付金」は、入院日額の10倍や20倍というように、入院日額を基準に決まっていることがあります。いくらの入院日額と手術給付金が必要か検討しましょう。
また、いくつかの保険を比較するときには、入院日額を同じ金額に設定してから保険料を比較するようにしましょう。

「支払限度日数」は、1入院当たり何日目まで保障されるかを示した日数です。60日型の場合には、入院60日目までが保障対象になりますが、それ以上の長期間にわたって入院しても60日目までしか入院給付金は受け取れません。180日や360日など、より長期間に備えられる医療保険もありますが、支払限度日数が長くなるほど保険料が高くなる傾向があります。

「主契約」を決めてから「特約」を上乗せする

主契約は保険の土台となる部分です。この土台部分は後から取り外しができない部分になりますので、まずはここに注目して選んでいきます。主契約を選んだら、必要に応じて「特約」を上乗せします。特約は主契約部分に上乗せする保障で、後から追加や取り外しが出来る部分です。気を付けるべきは、特約部分だけを残して主契約を外すことはできません。

暮らしの変わり目は保険を検討するタイミング

独身の時から医療保険等は加入しておくことをお勧めしますが、暮らしの変化によって必要となる保険は変わっていきます。結婚、出産、転職、住宅購入、子どもの成長などにあわせて、保険を見直していきましょう。

分からないと思っていた保険が、少しは分かるようになったでしょうか。近頃はweb上ですぐに見積もりができる保険会社が増えています。保険の基本が分かったら、保険会社のwebサイトで試しに見積もりをしてみましょう。保険金額を変更したり、特約を付けたり外したりしながら保険を実際に選んでみると、だんだん保険料と保障内容の関係が分かってきます。

ライター

氏家祥美(うじいえよしみ)

ファイナンシャルプランナー。ハートマネー代表。

お茶の水女子大学大学院修了。
2005年に女性4名でFP会社を設立して実績を積んだのち
2010年よりFP事務所ハートマネー代表となる。
「幸福度の高い家計づくり」をモットーに、
子育て世帯、共働き夫婦の家計相談に豊富な実績を持つ。

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