保険お役立ちコラム

保険金を請求する流れや必要な書類を解説

公開日:2021/08/04

※本記事についてのご注意

万が一に備えて加入する生命保険ですが、いざというときの保険金の請求手続きはどのようにしたらいいのでしょうか。保険金請求手続きの大まかな流れ、電話やインターネットからの給付金の請求方法や注意点について解説します。

大切な人が亡くなった、入院や手術をしたという時には、保険金や給付金を生命保険会社に請求しましょう。大まかな手順はこのようになっています。

生命保険会社に連絡

生命保険会社へ必要書類を提出

生命保険会社が保険金や給付金の支払い対象となるか審査

保険金・給付金が指定した口座に入金される

生命保険会社では、コールセンター、ウェブサイトなどで契約者専用の連絡窓口を設けています。また、保険会社の営業担当者や店舗などがある場合には、そちらに連絡をしてもいいでしょう。連絡する際には、手元に保険証券を用意して、証券番号や被保険者の名前等を伝えられるようにするとスムーズに行きやすくなります。

保険金や給付金は、保険会社に請求をして初めて受け取れるものです。いざというときに保険を役立てるためには、日頃からどんな保険に入っているのかを理解して、家族とも共有化しておくことが重要になります。

なお、保険証券が見つからないという事もあるでしょう。そのような場合には、被保険者の名前や生年月日などを保険会社に伝えれば、保険会社で調べられるので、まずは連絡をしましょう。

受取人本人から電話連絡をする

保険会社への連絡は、受取人から行います。死亡保険の場合には、死亡保険金の受取人から、医療保険の場合には入院した被保険者本人から連絡することになります。

本人からの連絡が難しい場合

入院給付金の請求は、被保険者本人から行うことになっていますが、本人が病名の告知を受けていない場合や本人の意識がない等の理由で、本人からの連絡が難しい場合もあるでしょう。このような場合には、指定代理請求人が本人に代わって保険金・給付金の請求手続きを行うことになります。

指定代理請求人とは、本人が請求できない場合に、受取請求の手続きを本人に代わって行う人です。契約者があらかじめ指定して保険会社に登録しておきます。指定代理請求人には誰でもなれるわけではなく、保険会社ごとに定められています。

連絡時に伝えること

保険会社に連絡をする時には、あらかじめ以下の情報を整理しておくとよいでしょう。

(1)病気やけがで入院・手術をした場合

  • 証券番号(保険証券に書かれています)
  • 入院日、退院日
  • 病名
  • 手術日、手術名

(2)亡くなった場合

  • 証券番号
  • 亡くなった方(被保険者)の名前
  • 亡くなった日とその原因
  • 保険金受取人の氏名と連絡先

保険会社に連絡をすると、今後の請求手続きの流れについて説明が受けられます。保険金や給付金の請求に関する必要書類についても、保険会社から送ってもらえるので、まずはそれらを待ちましょう。

必要書類の受け取り、記入、提出

保険会社から必要書類の案内が届いたら、さっそく準備を始めましょう。請求書のように、保険会社から送られた書類に記入するものだけでなく、病院で記入してもらう証明書、役所から取り寄せる書類など、さまざまなものがあります。それなりに時間もかかるので段取り良く準備しましょう。

また、診断書については、多くの場合、保険会社所定の用紙が決まっています。ただし、他の保険会社や病院所定の診断書でも受付可能な場合も有りますし、請求する金額が一定以下の場合には、一定要件を満たせば、領収書などで代用可能な場合もありますので、加入する保険会社でどのような要件があるのかを確認するようにしましょう。

(1)病気やけがで入院・手術をした場合の必要書類の例

  • 請求書(保険会社所定の用紙)
  • 診断書(保険会社所定の用紙。コピー対応が可能な保険会社も)
  • 治療費の領収書
  • 交通事故証明書(交通事故の場合)
  • 受傷状況報告書(事故やケガの場合のみ)

(2)亡くなった場合の必要書類の例

  • 請求書(保険会社所定の用紙)
  • 死亡診断書または死体検体書
  • 被保険者の住民票
  • 受取人の戸籍抄本
  • 交通事故証明書(交通事故の場合)
  • 事故状況報告書(事故やケガの場合のみ)
  • 確認書類(マイナンバーカード、パスポート、運転免許証等)

生命保険会社による審査

生命保険会社では、返送された書類を確認して、保険金や給付金の支払い対象となるかを判断します。病名や手術の内容が給付金対象となっているか、多くのがん保険では加入から90日間の免責期間が設けられていますが免責期間中に診断を受けていないか、保険の加入時に告知義務違反をしていないかなど、さまざまな観点でチェックが行われます。支払事由に該当し、提出書類や記入内容にも不備がないと判断されると、保険金や給付金が支払われます。

保険金・給付金の受け取り

保険金・給付金は請求時に指定した口座に振り込まれます。振込額に間違いが無いか、保険会社から届いた書類と突き合わせて確認をしましょう。

インターネットなら休日や夜間でも手続きできる

多くの生命保険会社では、自社のウェブサイトに契約者専用ページを設けています。インターネットは、メンテナンス時間を除けば、店舗やコールセンターがやっていない時間でも対応可能なことが多く、平日昼間の連絡が難しい人にとっても利用しやすくなっています。

保険金や給付金の請求書類のダウンロードのほか、住所変更や電話番号、登録しているクレジットカードの変更などの手続きはインターネット上でできる保険会社が多くなっています。

入金スピード短期化のメリットも

また、入院給付金や手術給付金などの給付金については、オンライン上だけで完結できる保険会社もあります。書類の郵送がいらないため、給付金請求から入金までが短期化できるメリットもあります。

マイページから必要書類をアップロードすれば手続き完了

契約者専用ページから、給付金・保険金の請求ページを選択しましょう。必要事項を記入した給付金の「請求書」、病院で記入してもらった「診断書」、病院で受け取った「領収書」などの必要書類を用意して、これらの画像を撮影します。マイページからアップロードしましょう。

必要書類については、請求する給付金の種類や保険会社によっても異なります。詳しくは保険会社のサイトの指示に従ってください。
アップロードが完了すると、保険会社で給付金の支払事由に該当するか、保険の約款と照合して審査が行われます。支払い対象となることが確認できたら、指定した口座に給付金が振り込まれます。

保険会社から届いた給付金の明細通り振り込まれているか確認します。

給付金請求には時効がある

退院前後は何かと慌ただしいものです。必要書類を揃える必要もあることから、手続きを先延ばししているうちに、うっかり請求するのを忘れてしまったという人もいるでしょう。給付金の請求権の時効は、一般的に約款で3年間と決められています。3年以内に入院や手術等をしたもののうっかり請求を忘れていたという人は今からでも間に合う可能性があるので、保険会社に問い合わせてみましょう。

給付金請求は入院中でも可能

給付金の請求は入院途中でも行えます。特に、入院期間が長期に渡る場合などは、入院途中でも手続きを行うと、給付金を治療に役立てられるでしょう。ただし、複数回に分けて給付金請求をする場合には、診断書の提出が複数回必要になります。そのたびに診断書の発行手数料が数千円程度かかると思っておいたほうがいいでしょう。

加入している保険は家族と共有を

万が一に備えて加入する生命保険ですが、生命保険に加入していることを家族が知らなければ、いざというときに保険金や給付金を請求できない可能性があります。保険証券などは1つのファイルに家族分まとめておき、いざというときに家族の誰もが保険証券や保険会社の連絡先をすぐに見つけられるようにしておきましょう。

保険金や給付金の請求は、電話やインターネット等から行えます。その際、保険証券に書かれている証券番号や、被保険者の名前や生年月日、入退院に関すること等をあらかじめ整理しておくとスムーズに行きやすくなります。請求漏れの無いように、請求手続きは早めに行いましょう。

ライター

氏家祥美(うじいえよしみ)

ファイナンシャルプランナー。ハートマネー代表。

お茶の水女子大学大学院修了。
2005年に女性4名でFP会社を設立して実績を積んだのち
2010年よりFP事務所ハートマネー代表となる。
「幸福度の高い家計づくり」をモットーに、
子育て世帯、共働き夫婦の家計相談に豊富な実績を持つ。

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