保険お役立ちコラム

保険証券とはどういうもの?必要な場面や紛失時の対応について

公開日:2023/12/22

※本記事についてのご注意

保険契約が成立すると渡される保険証券は、どんなときに必要になるのでしょうか。保険証券を読み解くためのポイントと、保険証券が必要になる場面について詳しく解説します。保険証券を大切に保管して、いざというときに役に立てましょう。

保険証券は、保険契約が成立したあとに、保険会社から発行される証書のことです。保険証券には、その保険契約を管理する「保険証券番号」と共に、保険契約に関する基本的な情報が載っています。今後、保険金や給付金の請求をするときにも必要となる、とても重要な書類です。

保険の契約内容の確認や、保険の見直しをするときなどには、保険証券に書かれた内容がとても重要になります。保険証券に書かれた用語について解説します。

保険証券番号

保険証券番号は、契約者や保険契約ごとに与えられた管理番号です。保険会社で各種の請求、変更、解約等の手続きをするときには、保険証券番号を元に契約内容を確認したうえで、手続きが行われます。

保険契約者

保険契約者は、保険の契約をする方であり、保険料を支払う方です。契約内容の見直しも保険契約者が行います。

被保険者

被保険者は、保障の対象となる方です。医療保険では、被保険者が受取人になるのが一般的です。

受取人

受取人は、保険金や給付金を受け取る方です。死亡保険金の受取人には、被保険者以外がなりますが、医療保険の受取人は被保険者本人がなります。

保険料

保障を受けるために、保険契約者が保険会社に支払うお金のことです。

契約日

契約年齢や保険期間などの基準となる日のことです。保障が開始する責任開始日と契約日を同日とする保険もありますが、責任開始日の翌月1日を契約日とする保険もあります。

責任開始日

保障が開始する日を責任開始日といいます。

責任開始日は、契約の申込み、告知・医師の診査、第1回目の保険料の払込み、のいずれか遅い日から開始されます。

一方で、保険会社が承諾すれば、申込みまたは告知のいずれか遅いほうにさかのぼって保障が開始となる保険会社もあります。

告知または医師の診査内容によって、保険会社側の審査に時間がかかることもあります。この場合も保険会社が加入を認めた段階で、申込みまたは告知のいずれか遅いほうにさかのぼって保険契約の責任が開始されます。

ただし、猶予期間満了までに第1回保険料の払込みがなかった場合には、契約が無効になるため注意が必要です。

保障内容

契約に基づいて保障される内容のことです。保険商品の正式名称、主契約と特約のそれぞれの種類や保険金額、保険料の金額と払込期間等が書かれています。

保険の種類

主契約や特約の正式名称や、保障の種類が書かれています。

保険金額・給付金額

どんなときにいくら受け取れるのか、保険金や給付金の金額が書かれています。

保険期間

保障が一生涯なのか、一定期間ごとに更新をするのか、保障が続く期間が書かれています。保険期間内に支払事由が起こると、保険金や給付金を受け取れます。

解約返戻金

保険契約を解約した場合に支払われるお金のことです。貯蓄性のある保険を保険期間内に解約した場合に受け取れることが多いです。解約返戻金がある保険の場合、解約返戻金額の一覧が保険証券に載っていることがあります。

保険証券は、さまざまなシーンで必要になります。契約成立後に保険証券を受け取ったら、必要となるときまで大切に保管しておきましょう。

保険金の受け取り時

死亡保険金や満期保険金を受け取るための請求手続きでは、保険証券が必要になります。

死亡保険金

死亡保険金の請求は、最初に電話で生命保険会社に連絡をして、死亡保険金の請求書類を取り寄せることから始めます。

生命保険会社に電話で連絡をするときには、手元にあらかじめ保険証券を用意しておき、すぐに証券番号を伝えられるようにしておくと、契約内容がすぐに確認できてスムーズにいきます。

このほか、亡くなった方の氏名、死亡日時、死亡原因、受取人の氏名、受取人と被保険者の続柄等についても質問に応じて答えます。

満期保険金

保険の満期が近づくと、保険会社から請求書類が届きます。

請求書類にあらかじめ保険証券番号もしくは契約番号が書かれている場合には、お手持ちの保険証券と番号があっているか確認します。内容を確認できたら、署名、捺印と共に必要事項を記入して返送します。

契約の更新を行うとき

更新型の保険は、契約を更新することで保障が継続されます。

自動更新型の保険の場合には、契約者が特に手続きをしなくても、更新日を迎えれば自動的に更新できます。ただし、更新時の年齢で新たな保険料が計算されるので、更新後は多くの場合、保険料が上がります。

契約内容の見直し・変更を行うとき

新たに必要になった特約を上乗せしたり、不要な特約を外したり、加入後も契約内容を見直すことがあります。

そのほか、引越ししたときには住所変更、結婚や離婚をして苗字が変わったときには氏名変更、保険金の受取人を変更したいときには受取人変更、保険料を支払う方を変えるため契約者変更をすることもあります。

生命保険の契約は、保険証券に書かれた保険証券番号で管理されているため、保険証券を手元に用意してから手続きの問い合わせをすると順調に進められます。

病気や事故にあったとき

病気になって入院をしたとき、事故にあって手術を受けたとき、入院給付金や手術給付金などの請求には保険証券が必要です。

給付金の請求にも給付金の請求書類が必要ですが、保険会社のホームページから必要書類を取り寄せられることが多くなっています。この場合も、保険証券番号が必要になるので、手元に保険証券を用意しておきましょう。保険証券が見つからない場合、保険証券番号がわからない場合には、保険会社に問い合わせをしましょう。

保険を解約するとき

保険を解約するときには、保険会社に連絡をして、解約請求書類を取り寄せます。解約請求書類の内容を確認し、必要事項を記入のうえ、署名、捺印をして、返信用封筒に保険証券を同封して返送します。

解約返戻金がある場合には、指定した口座に後日入金されます。

保険証券には、従来通りの紙の保険証券のほかにも、電子データでできた電子(デジタル)保険証券があります。

紙の場合

保険契約が成立すると、後日、保険会社から保険証券が郵送されてきます。保険の契約内容がわかる書類で、問い合わせや請求にも必要になる重要な書類ですから、大切に保管しておきましょう。

保険証券を保管するときには、加入した保険のパンフレットや保障内容を記した設計書請求書、契約内容を詳しく記した約款などを一つにまとめておくと、保険の見直しや請求時にとても役に立ちます。

保険金や給付金の請求を家族が行うこともあります。特に、死亡保険金の受け取り人や、医療保険などの指定代理請求人になっている方には、保管場所を伝えておきましょう。

電子(デジタル)保険証券の場合

電子データで保険証券を発行している保険会社もあります。電子保険証券は、保険会社の契約者専用サイトから、マイページにログインすると見られます。

万が一のときに請求漏れをしないためにも、生命保険に加入していることを家族に伝えておきましょう。パスワードやIDの流出にも気を付けなければいけません。

とても大切な保険証券ですが、万が一保険証券を紛失した場合には、生命保険会社に連絡をすれば再発行することができます。保険会社に連絡をして再発行の手続きをとりましょう。

保険会社によっては、電話で再発行手続きが完了できる場合もあります。

保険証券は、保障内容の見直しや、保険金や給付金の請求手続き、解約者や受取任、住所変更などの手続きでも必要になります。紛失しないように大切に保管して、家族にもその場所を伝えておきましょう。万が一保険証券を紛失した場合には、速やかに再発行手続きをしましょう。

ライター

氏家祥美(うじいえよしみ)

ファイナンシャルプランナー。ハートマネー代表。

お茶の水女子大学大学院修了。
2005年に女性4名でFP会社を設立して実績を積んだのち
2010年よりFP事務所ハートマネー代表となる。
「幸福度の高い家計づくり」をモットーに、
子育て世帯、共働き夫婦の家計相談に豊富な実績を持つ。

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