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保険お役立ちコラム

持病があっても入りやすい医療保険とは?メリット・デメリットや保険の選び方について解説

更新日:2023/11/30

※本記事についてのご注意

持病がある方は通常の医療保険に入りにくくなります。持病がある方でも入りやすい医療保険に「引受基準緩和型医療保険」や「無選択型医療保険」がありますが、その特徴やメリット・デメリットについて解説します。

「持病」とは、その方がすでに持っている慢性的な病気のことをいいます。治りにくいことから慢性疾患や基礎疾患とも呼ばれています。

持病の種類

高血圧、ぜんそく、高脂血症、胃かいよう、腰痛、糖尿病、上皮内新生物、緑内障、うつ病などは、治療期間が長期にわたり、長くその病気と付き合っていく必要があることから、持病に当てはまると考えられます。

既往症との違い

既往症とは、これまでにかかったことのある病気のことで、すでに治っていて症状がない病気を指します。現在も症状を抱えているのが持病、すでに治療が終わっている病気が既往症です。

持病・入院歴がある方は、健康な方よりも保険金・給付金の支払い対象となる可能性が高いと考えられます。保険加入時に行う健康状態や職業などの告知では、病気やケガに対するリスクの高さを確認しています。

生命保険や医療保険では、過去の統計データから年齢・性別ごとのリスク度合いを割り出し、保険料を計算しています。高齢者の保険料が若者に比べて高くなる傾向にあるのは、高齢者のほうが病気にかかりやすかったり、1入院当たりの日数が長くなりやすかったりするため、入院給付金額が高くなりやすいことを統計が示しているからです。

引受基準緩和型保険の種類
図表1「持病があっても入りやすい保険の種類」
保険 メリット デメリット
通常の医療保険 ・引受基準緩和型や無選択型よりも保険料を抑えやすいです
・保険期間や特約など幅広い選択肢があります
・告知項目が多く、持病がある方は加入を断られる可能性があります
・何らかの特別条件が付く可能性があります
引受基準緩和型保険 ・告知項目が少なく、持病や入院歴がある方でも入りやすいです
・無選択型よりも保険料が低いです
・通常の医療保険よりも保険料が高めな傾向があります
・契約からしばらく「支払削減期間」があります
無選択型医療保険 ・告知がないため、誰でも加入できます ・通常の医療保険や引受基準緩和型よりもさらに保険料が高めな傾向があります
・保障の選択肢が少なく、保障金額も抑えられています

告知項目が少なく、持病がある方でも入りやすい保険のおもな種類について解説します。

引受基準緩和型医療保険

引受基準緩和型医療保険とは、持病や入院歴がある方でも入りやすい医療保険です。

引受基準を緩和しているため、緑内障やうつ病等で治療中であったり入院歴があったりする方でも入りやすくなっています。同様の保険を限定告知型医療保険、選択緩和型医療保険などと呼ぶこともあります。

引受基準緩和型定期保険

告知項目を少なくして、持病や健康不安がある方でも入りやすい定期保険です。契約時に定めた保険期間中は途中で保険料が上がることなく、死亡保障を備えられます。

定期保険で掛け捨て型なので、解約返戻金はないか、あってもわずかなため、引受基準緩和型よりもお手頃な保険料で保障が備えられます。商品ごとによって詳細は異なりますので、詳しくは各保険会社のホームページやパンフレット等をご覧ください。

引受基準緩和型医療保険にはどんなメリットがあるのでしょうか。それぞれのメリットとその理由について解説します。

告知項目が少ない

引受基準緩和型医療保険の特徴は、通常の医療保険に比べて告知項目が少ないところにあります。通常の医療保険では、告知や審査の結果により保険に入れなかった方でも、以下項目に該当しなければ契約できるため、健康状態に不安がある方でも入りやすい医療保険です。

生命保険文化センターの解説によると、代表的な告知項目は以下の5つとなっています。

各保険会社によって告知項目は異なりますが、主に3から5の告知項目が設定されています。

  • ●今後3ヵ月以内に入院・手術の予定がある
  • ●過去2年以内に入院・手術をしたことがある
  • ●過去5年以内にがんで入院・手術をしたことがある
  • ●現時点でがん・肝硬変と医師に診断または疑いがあると指摘されている
  • ●これまでに公的介護保険の要介護認定を受けたことがあるか

持病(既往歴)も保障される

引受基準緩和型医療保険の特徴として、保険加入前からの持病を原因とする入院や手術に対しても、所定の条件を満たせば、入院給付金や手術給付金(※)が支払われることが挙げられます。

所定の条件とは、責任開始日より前に入院や手術をしていないことや、医師によって入院や手術が必要と判断されていないことなどがあります。持病について気になることがあれば保険会社に事前に確認をしましょう。

(※)アクサダイレクト生命の引受基準緩和型医療保険では、Ⅰ型(入院・手術を保障)、Ⅱ型(入院のみを保障)のいずれかを選択いただけます。手術に関する保障は、Ⅰ型のみとなります。

引受基準緩和型医療保険にはメリットがある一方、いくつかのデメリットがあります。どんなデメリットがあるのでしょうか。

通常の医療保険よりも保険料が高めに設定されている

持病や入院歴がある方でも入れる可能性がある引受基準緩和型医療保険は、通常の医療保険に比べると保険料が高めに設定されています。

健康なときのほうが保険加入の選択肢が多く、保険料や保障内容を比較して自分にとって合うものを選びやすくなります。健康なうちに加入の検討をしておくに越したことはありません。

支払削減期間があることが多い

多くの引受基準緩和型医療保険では、支払事由に該当した場合、契約から最初の1年間は入院給付金額や手術給付金額が50%に削減されます。

図表2「引受基準緩和型医療保険の支払削減期間について(例)」

  • 入院給付金額5,000円の引受基準緩和型医療保険の場合
  • 入院で1日当たり支払われる入院給付金額は2,500円
    (契約から1年間)

契約から1年間を過ぎれば支払削減期間が終了する場合もありますが、保険会社の商品によっては5年間をかけて徐々に給付金額が100%に戻っていくケースもあります。

入りやすい医療保険としては、告知や医師の診査が必要ない「無選択型医療保険」もあります。告知項目が少ない引受基準緩和型医療保険よりも、告知がない無選択型医療保険のほうがさらに加入しやすく、一般の医療保険には加入できなかった方でも入りやすい医療保険です。

ただし、リスクが高い方でも入れる分、無選択型医療保険では保険料が高く設定されていること、入院給付金額などが低めに設定されていることがあることは知っておきましょう。

持病があるからといって、必ずしも引受基準緩和型保険しか選択肢がないわけではありません。最初から絞り込みすぎずに、幅広い選択肢から検討しましょう。

まずは通常の医療保険を検討してみる

持病を抱えている方でも、その病名や症状、服用している薬の種類などによっては、通常の医療保険に加入できる場合があります。加入を希望する保険会社に問い合わせて、申込み手続きを行いましょう。

その際、持病のことは包み隠さず、病名、通院・入院・手術・診察歴、服用中の薬のことなど、詳しく告知をします。詳細な告知をすることで、通常の医療保険に入れる場合や、「保険料の上乗せ」や「部位不担保」「特定疾病不担保」などの「特別条件付き」で加入が認められることがあります。

保険期間を確認する

通常の医療保険に加入できない場合には、引受基準緩和型の医療保険への加入を検討します。このとき、保険の種類が「引受基準緩和型終身保険」となっていれば、保険期間は一生涯となります。生きている限り保障が続く、終身型の医療保険になります。

加入できる年齢を確認する

保険に加入できる年齢には、多くの場合上限が設けられています。上限の年齢は保険会社や保険の種類によっても異なります。

特約を付けるときには告知項目が増えることも

引受基準緩和型の医療保険は、告知項目を少なくして加入しやすくしている特徴があります。ただし、それは基本的な保障についてのことです。主契約以外の特約を付けて、保障を手厚くしたい場合には、告知項目が追加されることがあります。

虚偽の告知をしない

保険契約は、加入者と保険会社のお互いの信頼関係のうえに成り立っています。通常の医療保険よりも告知項目が少ない引受基準緩和型医療保険ですが、万が一、虚偽の告知をして加入した場合には、保険金・給付金を請求したときに契約が解除となり、お金を受け取れなくなる可能性があります。

正しい告知を心掛け、告知で迷ったときには保険会社に相談してみましょう。

自分に必要な保障内容を担保する

医療保険はいざというときに役立つことが重要です。申込をする前に、自分にあった保障があるか、保障内容をこまかく確認しておきましょう。

引受基準緩和型医療保険の場合、確認する主なポイントは、支払削減期間の有無や、削減される場合の金額や期間があります。また、手術給付金の有無や金額についても確認します。

入ってそのままではなく定期的に見直しを行う

引受基準緩和型医療保険に加入した方も、持病の症状が改善したり、今後販売される医療保険の告知項目が変化したりすれば、将来的に通常の医療保険に加入できる可能性があります。

加入したあとも、保険の見直しができないか、定期的に検討しましょう。

通常の医療保険と、引受基準緩和型保険では、保障内容にも保険料にも違いがあります。また、同じ型の保険であっても、保険会社ごとに違いがあります。

迷ったら、保険会社のウェブサイトなどで保障内容を比較してみましょう。また、保険料シミュレーションでは、希望する保険の種類に年齢や性別を入力すると、保険料を試算できます。

持病や通院歴がある方でも、まずは通常の医療保険に加入できるか保険会社に確認しましょう。難しい場合には、告知項目を少なくして加入の間口を広くしている引受基準緩和型医療保険の申込みを検討してもよいかもしれません。一度加入したあとも、持病の具合などによっては、保険を見直せる可能性があります。定期的に見直しを検討しましょう。

ライター

氏家祥美(うじいえよしみ)

ファイナンシャルプランナー。ハートマネー代表。

お茶の水女子大学大学院修了。
2005年に女性4名でFP会社を設立して実績を積んだのち
2010年よりFP事務所ハートマネー代表となる。
「幸福度の高い家計づくり」をモットーに、
子育て世帯、共働き夫婦の家計相談に豊富な実績を持つ。

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※2019年1月1日~2022年1月31日にお申込みをいただいた方のうち、当社からのメール配信を許諾いただいている方へアンケートを実施した結果。
(実施日:2022年3月15日~2022年3月21日、配信数:13,986件、全回答数:1,821件:他社からの乗り換え加入者604件のうち、当該項目における有効回答者数520件)

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(実施日:2022年3月15日~2022年3月21日、配信数:13,986件、全回答数:1,821件:他社からの乗り換え加入者604件のうち、当該項目における有効回答者数520件)