保険お役立ちコラム

年代別がん保険のおすすめとは?罹患リスクや保障内容についても解説

公開日:2022/08/08

※本記事についてのご注意

がん保険は何歳から備えておけば良いのでしょうか?がんは高齢になるほど罹患するリスクが高まる傾向にありますが、がん保険の加入は高齢になってからでは保険料も高くなる傾向があり、健康状態によっては加入できない可能性も高まります。ここでは、男女別年齢別のがんの罹患リスクと、基本的ながんの保障内容について解説しています。20代、30代、40代、50代それぞれの年代でどのようながんの保障を用意したら良いのか知りたい方に役に立つ内容です。

がん保険とは、がんになったときに給付金が支払われる保険のことを指します。同じがん保険でも、受け取れる給付金の種類は、各保険会社によってさまざまです。

受け取れる主な給付金

がん保険の給付金は主に以下の4種類があります。

●がん診断給付金

がん診断給付金は、がんと診断が確定したときに支払われる給付金です。まとまった金額を受け取ることができるため、がん入院給付金やがん手術給付金だけでは補いきれない支出もカバーします。また、入院中の収入の減少を補うなど、受取人によってさまざまな目的に利用できるため、がん治療中の経済的な負担の大きな支えとなるでしょう。上皮内新生物でも支払われるタイプや、保険期間中に要件を満たせば何度でも受け取れるタイプもあります。

●がん入院給付金

がん入院給付金は、がんで入院したときに支払われる給付金です。入院1日あたり5,000円や10,000円のように定額で支払われることが一般的です。がん入院給付金は、医療保険のように1入院30日まで、60日までというような1入院あたりの支払限度日数や、通算入院日数1,000日、1,095日(3年間)というような通算入院限度日数の定めはなく、無制限の場合がほとんどです。

●がん通院給付金

がん通院給付金は、がんで通院したときに支払われる給付金です。各保険会社によっては放射線治療や薬物療法などの日帰りで行われるケースでも、がん通院給付金が支払われる場合もあります。通院給付金も入院給付金と同様、1日あたり定額で支払われるケースがほとんどで、通院日数に制限のないタイプもあります。

●がん手術給付金

がん手術給付金は、がんで手術を受けたときに支払われる給付金です。ほとんどのがん保険において支払われるがん手術給付金額は、「入院給付金×手術内容」に応じた給付倍率で決まります。給付倍率は手術によって10倍、20倍、40倍のように個別に定めているタイプや、一律10倍としているタイプなどがあります。

定期型or終身型

がん保険の種類は「定期型」と「終身型」に分類されます。定期型は5年、10年のように保険期間が決まっています。保険期間が過ぎると保障の対象外となり、継続には契約の更新が必要です。契約更新時は年齢に応じた保険料が適用され、保険料が上がります。一方、終身型は加入すると中途解約・失効をしないかぎり保障が一生涯継続します。保険料は加入期間中変わることはありません。

一般的には、定期型の方が保険料はお手頃で、終身型の方が保険料は高い傾向があります。ただし、高齢になるまで定期型の更新を繰り返して継続加入している場合、支払う保険料総額では、終身型を継続したほうがお手頃になる場合もあります。

掛け捨て型or貯蓄型

がん保険は「掛け捨て型」と「貯蓄型」の2つに分類することもできます。掛け捨て型は支払う保険料がお手頃な分、保険期間中に中途解約をしても受け取れる解約返戻金は全くない、またはあっても非常に少ない傾向にあります。一方、貯蓄型は掛け捨て型と比べると保険料は高い傾向にありますが、解約をすると一定の解約返戻金が受け取れます。ただし、解約返戻金は早期解約など、条件次第で受け取れない場合もあるので、受け取り条件をしっかり確認しておく必要があります。

生命保険文化センター 令和4年度「生活保障に関する調査」によると、民間の生命保険会社やJA(農協)、県民共済・生協等で取り扱っているがん保険・がん特約の加入率は39.1%となっています。

がん研究振興財団が発表している「がんの統計2023」によると、がんに罹患するリスクは年齢とともに上昇していきます。女性は年齢の上昇とともに徐々にがんの罹患率は高まりますが、男性は60歳以降から罹患率が急上昇する傾向があります。

図表1「年齢階級別罹患リスク」
〜39歳 40歳~49歳 50歳~59歳 60歳~69歳 70歳~79歳
男性 1.2% 2.8% 7.7% 21.4% 43.0%
女性 2.3% 6.3% 12.5% 21.4% 33.3%

20歳はがんの罹患リスクが少ないので、大きながんの保障は必要ないと考えられます。収入もまだ多くない傾向があるので、保険料を抑えた形でがん診断給付金やがん入院給付金のみの定期型のがん保険に加入して、年齢が上がったり、家族構成が変わったりした際に見直すのがよいでしょう。

また、若いうちに終身型のがん保険に加入して、お手頃な保険料で一生涯のがん保障を手に入れて、必要になった時期に特約を追加して保障を厚くするのも良いでしょう。ただし、保険会社によって中途付加の取り扱いが異なるため注意が必要です。加入している保険会社にご確認ください。

図表2「20歳以降のがんの累積罹患リスク」
現在の年齢 30歳 40歳 50歳 60歳 70歳 80歳 生涯
男性 0.249% 0.820% 2.326% 7.457% 20.744% 41.495% 63.536%
女性 0.377% 1.757% 5.587% 11.506% 19.756% 30.836% 48.476%
  • ※ 表内の30歳以降のがん累積罹患リスクは、現在年齢20歳の罹患率を基準に算出しています。
  • ※ 参考 国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター「累積罹患リスク」
    こちらから

30代も当面のがんのリスクは少なく、これから家族を持つ方も多くなる世代なので、支出を抑えるためにお手頃な定期型のがん保険がおすすめです。

結婚をして家庭をもっている方の場合は、がんの治療によって減少した収入を補うためのがん収入保障保険や、十分ながんの治療費を確保するために実損補填タイプのがん保険も検討しましょう。

また、女性のがん罹患リスクが高まる傾向が見られるため、女性向けの保障も確認しておく必要があります。

図表3「30歳以降のがんの累積罹患リスク」
現在の年齢 40歳 50歳 60歳 70歳 80歳 生涯
男性 0.576% 2.092% 7.262% 20.647% 41.552% 63.755%
女性 1.388% 5.240% 11.194% 19.491% 30.635% 48.377%
  • ※ 表内の40歳以降のがん累積罹患リスクは、現在年齢30歳の罹患率を基準に算出しています。
  • ※ 参考 国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター「累積罹患リスク」
    こちらから

40代は徐々にがんの罹患リスクが高まってくる年代です。特に家族のいる方は30代と同様、がんの保障を充実させる必要性は高まります。

また、年齢を重ねるとともに定期型のがん保険の保険料が高くなります。更新を継続していくと保険料払込総額が高くなるため、終身型のがん保険も視野に入れて検討をすると良いでしょう。上皮内新生物や、がん先進医療でも支払われる保障内容であればさらに手厚い内容になります。

女性のがんの罹患リスクが60歳位までは男性よりも高い傾向があるため、女性向けのがん保険の検討もおすすめです。

図表4「40歳以降のがんの累積罹患リスク」
現在の年齢 50歳 60歳 70歳 80歳 生涯
男性 1.535% 6.767% 20.316% 41.476% 63.950%
女性 3.917% 9.970% 18.407% 29.738% 47.778%
  • ※ 表内の50歳以降のがん累積罹患リスクは、現在年齢40歳の罹患率を基準に算出しています。
  • ※ 参考 国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター「累積罹患リスク」
    こちらから

50代の保障内容や保険期間の考え方は40代と同様です。50代後半からは、男性の方ががんの罹患リスクは高くなる傾向があります。ただし、がんの罹患リスクは将来的に高くなる傾向は男女ともに見られるので、性別は関係なく十分ながんの備えを検討することが必要です。がん保険に診断給付金を付ける場合、複数回受け取れる内容になっているか、上皮内新生物や先進医療の保障で拡充することもおすすめです。

図表5「50歳以降のがんの累積罹患リスク」
現在の年齢 60歳 70歳 80歳 生涯
男性 5.382% 19.319% 41.084% 64.201%
女性 6.331% 15.156% 27.006% 45.875%
  • ※ 表内の60歳以降のがん累積罹患リスクは、50歳の罹患率を基準に算出しています。
  • ※ 参考 国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター「累積罹患リスク」
    こちらから

がん保険はがん入院給付金やがん診断給付金など、さまざまな給付金があり、定期型や終身型など保険の種類によって保険料も変わってきます。がんは、性別や年代、家族構成によってもリスクが異なるため、給付内容の違いや、各保険会社のがん保険の特長を知ることで、ご自身にあったがんの保障を検討することが出来ます。

ライター

金子 賢司(かねこ けんじ)

ファイナンシャルプランナー

立教大学法学部法学科卒業。
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。現在はファイナンシャルプランナーとして北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。

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