保険お役立ちコラム

ネットの生命保険とは?メリット・デメリット、申込手順や注意点を解説

更新日:2022/08/08

※本記事についてのご注意

保険料の試算から申込み手続きまで、インターネットで完結するネットの保険。保障内容はシンプルでわかりやすいものが多く、自宅にいながら生命保険に申し込める点が便利です。しかし、担当者の顔が見えないことに不安を感じている人もいるでしょう。
ここでは、ネットの生命保険のメリットやデメリットから、気になるサポート体制や申込時の注意点まで詳しく解説します。

ネット保険のメリット・デメリットとは?

ネットの生命保険とは、インターネット上で資料請求から保険料の見積もり、申込みまでを完結できる生命保険商品です。「ネット完結型保険」といわれることもあります。

従来の対面型生命保険は、保険会社や保険代理店の担当者と直接会って話を聞きながら保険を選び、書面で申込み手続きを行います。これに対し、ネットの生命保険はすべてインターネット上で手続きするため、担当者と対面で話すことがありません。

ここでは、ネットの生命保険の保障開始日や保険金の受け取りはどうなるのか、気になるポイントを説明していきます。

保障はいつから?

生命保険の保障が始まる日を責任開始日といい、ネットの生命保険では「申込み・告知をした日」が責任開始日となることが多いです。

ただ、実際に申し込んだ瞬間から保障が始まるということではありません。ネットから生命保険の申込み・告知をして、保険会社が審査を経て契約を承諾した場合、申込日・告知日に遡って保障が開始されます。

  • <ネットの生命保険 保障開始の流れ(例)>
  • • 1月 1日:生命保険会社の申込ページから申し込む<申込日・告知日>
  • • 1月10日:保険会社で申込内容・告知内容が確認され、審査が行われる
  • • 1月20日:審査の結果、保険会社が生命保険契約を承諾。1月1日の申込日・告知日に遡って保障が始まる
  • ※記載の日付はあくまでイメージです。実際の生命保険契約の責任開始日は、保険会社や申込時の状況によって異なります
  • ※申込書や告知書の内容に不備などがあり、再度書類を提出した場合にはこの限りではありません

上記の場合、1月15日に保険会社が契約を承諾した後は、生命保険の責任開始日が1月1日に遡って始まります。仮に1月5日に保険事故が発生したら、責任開始日以降の事故になるため、保障の対象になるということです。(※)

  • ※保険金・給付金のお支払時には審査があり、お支払いをお約束するものではありません。

ネットの生命保険では申込みも告知もすべてインターネット上で完結できるため、担当者と対面で手続きをする必要がありません。手続きに不備さえなければ、より早く保障を得やすくなっています。

保険金・給付金の受け取り方法

ネットの生命保険の場合、保険金・給付金の請求手続きは電話かインターネットで行います。

保険会社や契約している保険の種別によって手続き方法は変わりますが、一般的に死亡保険の保険金は電話で請求連絡をします。一方、医療保険・がん保険の給付金はインターネットから請求手続きできる保険会社が多いです。

  • どちらの方法でも、保険金・給付金を受け取る流れは同じです。
  • 1. 保険会社への連絡(電話かインターネットで請求)
  • 2. 保険会社から指定された必要書類を集めて提出
  • 3. 保険会社で書類を確認後、不備がなければ所定の口座に給付金が支払われる

インターネットから給付金の請求手続きをする場合は、保険会社で用意されている契約者専用のマイページから行うのが一般的です。マイページはスマートフォンやパソコンからアクセスできる専用のウェブページで、請求手続きに必要な書類をダウンロードしたり、アップロードしたりできます。契約内容の確認もできるため、ネットの生命保険に加入したらすぐマイページの確認をしましょう。

また、提出書類に不足や不備があれば保険金・給付金を受け取るまでに時間がかかります。記入間違いや書類の不足がないように、手続きを進めていくことが大切です。

ネット保険が向いている人

ネットの生命保険には、それぞれメリットとデメリットがあります。詳しく見ていきましょう。

ネットの生命保険のメリット

いつでも、どこからでも、保険料の試算や申込みができる

生命保険のことを知りたくなったとき、インターネット上ですぐに保険料の見積もりができます。気になる保険商品を選んだら、あとは自分の性別と生年月日を入力するだけで、保険料がわかります。その場ですぐに申込みすることもできますし、申込みせずに資料請求し、比較・検討だけすることもできます。

保障内容がシンプルでわかりやすい

対面で説明する担当者がいないネットの生命保険で取り扱われる保険商品は、シンプルな保障内容が特徴です。
そのため、誰にとってもわかりやすい保険商品が中心となっています。加入時に選びやすいだけでなく、加入した後の見直しもしやすいです。何のために入った保険なのかがわかりやすくなっています。

お手頃な保険料

保険の加入者が支払う保険料は、「純保険料」と「付加保険料」からなっています。純保険料は、将来の保険金や給付金の支払いのために必要となるコストです。付加保険料は、保険会社を運営するために必要なコストで、例えば人件費や広告宣伝費などが含まれます。店舗を持たず、対面でサポートする担当者を基本的に持たないネットの生命保険会社は、従来型の生命保険会社に比べると、この付加保険料を低く抑えられる傾向があります。
そのため、同じ保障内容の保険でも、対面型に比べて保険料を低く抑えやすいというメリットがあります。

ネットの生命保険のデメリット

自分からアクセスして、自分で選ぶ必要がある

従来の対面型の保険会社であれば、担当者が顧客のニーズを聞き取り、最適な保険を提案してもらえます。しかし、ネットの生命保険は、自分でホームページにアクセスして保険会社について調べたり、比較・検討をしたりして、プランを組み立てる必要があります。この手間をデメリットと感じる方もいるでしょう。

保険商品の数や、選べる特約の数が少ない

従来の対面型保険会社と比べると、ネットの生命保険会社は販売されている保険商品や付帯できる特約の数が少ない点がデメリットです。対面型保険会社は自身の希望にあわせて豊富な保険商品と特約を組み合わせて、柔軟に保険内容を組み立てられます。

一方、ネットの生命保険は付帯できる特約の数が多くはありません。自身の希望に合わせて最適な保険商品と特約を組み合わせるカスタマイズ性においては、対面型保険会社よりバリエーションが少ない傾向にあるといえるでしょう。

書類の記入間違い・不備が発生する可能性がある

手続きを自分主導で進められる反面、1人で記入するために書類の間違いや不備に気付きにくいのはネットの生命保険特有のデメリットです。

記入間違いや不備があればその分審査が遅れてしまい、保障が始まるまでに時間がかかってしまうので気をつけましょう。特に、告知の記入でわからない部分を適当に書いてしまうと、告知義務違反に問われてしまう可能性もあります。

そのため、ネットの生命保険を申込む際は保険会社の電話サポートやチャットサポートを積極的に活用し、記入間違いや不備を防げるようにしましょう。

ネットの生命保険は「自分のペースで保険を選びたい人」や、「各保険会社をじっくり比較・検討したい人」などに向いています。

具体的にどのような人に向いているのか、詳しく見ていきましょう。

自分のペースで保険を選びたい人

自分のペースで保険を選びたい人には、基本的に向いているといえます。

ネットの生命保険会社のホームページはシンプルでわかりやすく作られています。パソコンやスマートフォン操作に自信のない人でも、「自分でやってみよう」と思える人には向いているでしょう。まずは、ネットの生命保険会社のホームページを開いてみて、どんな保険商品があるか調べてみます。気になる保険商品があったら、シミュレーションを使って自分の場合の保険料を見積もりしてみましょう。

「保険の知識が無いので大丈夫?」「どんな保険があっているかわからない」など心配する人もいると思いますが、ネットの生命保険会社のホームページはとてもわかりやすいため、見積もり依頼だけでなく、例えば家族構成や年齢などから自分に必要な保険も選びやすくなっています。
さらに、電話で相談ができたり、チャットで質問するとすぐに回答が返ってきたりするなど、お客様のサポートにおいてもさまざまな工夫がされているので、安心して保険を検討できるのではないでしょうか。

保険商品をじっくり比較検討したい人

デメリットにも挙げたように、ネットの生命保険会社で販売されている保険の種類はそれほど多くない場合もあります。
そこで、「保険商品をじっくり比較検討したい」という場合には、比較サイトなどでさまざまな保険商品を比較してみるといいでしょう。対面で話せる担当者のいる保険会社からも話を聞いて、保障内容や保険料を比べてみてもいいかもしれません。

いつでもどこからでもアクセスして保険料を調べられるネットの生命保険は、保険商品をじっくり比較検討しながら選びたい人に向いています。

保険料を抑えたい人

先述したように、ネットの生命保険は「1つの保障に1つの保険」というシンプルな商品設計が特徴です。

そのため、死亡保障だけ、医療保障だけといった、部分的な保障の検討や見直しもしやすくなっています。保障をシンプルにすれば保険料も抑えやすくなるため、「できる限り保険料を抑えたい」という人にも向いているでしょう。

対面での相談や申込みが難しい人

仕事や家事、育児が忙しく、対面で相談したり申込みしたりする時間が取りにくい人もいるでしょう。

忙しい人には、人と会わずに手続きできるネットの生命保険が向いています。ネットの生命保険はインターネット環境さえあれば、夜中でも土日でも申込み手続きを進められます。

対面での相談や申込みに時間が取りにくい人は、自分のペースに合わせて申込めるネットの生命保険がおすすめです。

ネット保険申込時の注意点

ネットの生命保険の申込みは、インターネット環境があれば簡単に進められます。
具体的な流れは以下のとおりです。

  1. お客さまが申込み情報を入力
  2. お客さまが健康状態などの告知情報を入力
  3. 保険会社による審査
  4. 契約成立

インターネット上で必要事項を入力する際は、間違いがないように気をつけましょう。申込み手続きを始める前に必要な書類をそろえて準備しておくと、間違いを防ぎ、スムーズに手続きを進めやすいです。必要書類については、次項で詳しく解説していきますのであわせて確認しておいてください。

ネットの生命保険を申し込む際には、以下の本人確認書類などが必要になる場合があります。

  • <基本的な必要書類>
  • 本人確認書類:以下の書類を本人確認書類として利用できます。
  • ●運転免許証のコピー ※表面コピー。裏面に記載事項がある場合は、必ず裏面もコピー
  • ●各種健康保険証のコピー ※氏名・住所・生年月日記載欄をコピー
  • ●日本国が発行するパスポートのコピー ※顔写真・所持人記入欄をコピー
  • ●印鑑登録証明書のコピー ※表面コピー
  • ●住民基本台帳のコピー ※表面コピー。裏面に記載事項がある場合は、必ず裏面もコピー
  • ●在留カードのコピー ※表面コピー。裏面に記載事項がある場合は、必ず裏面もコピー
  • ●特別永住者証明書のコピー ※表面コピー。裏面に記載事項がある場合は、必ず裏面もコピー
  • ●各種年金手帳のコピー ※氏名・住所・生年月日記載欄をコピー
  • ●マイナンバーカードのコピー ※表面コピー

それぞれ記載内容に間違いがないか、有効期限内であることを確認のうえ提出しましょう。

  • <その他:契約プランなどに応じて必要なもの>
  • 本人確認書類の他、契約プランなどによっては以下のものが必要になることがあります。
  • ●クレジットカード、金融機関の通帳など:保険料の払込方法入力時に必要になる
  • ●健康診断結果表やお薬手帳など:健康状態の告知をする際、参照するために必要になる可能性あり

上記はあくまで参考例です。
必要書類の詳細は保険会社や契約プランによって異なりますので、準備する際は必ず保険会社に確認するようにしましょう。

ネット保険では、保険商品選びから申込みまでを自分で行うことになります。自分で選んだ保険が本当に自分にあっているのか自信が持てなかったり、告知内容に不安を感じたりすることもあるでしょう。

ここでは、生命保険申込時の注意点を解説していきます。

必要な書類を用意する

申し込む前には、自身の契約プランに必要な書類を確認し、事前に用意しておきましょう。

ネットの生命保険では、申込みの際に本人確認書類をアップロードすることが多いです。事前に手元に用意しておけば、手続きを進めている途中で書類が見当たらず、焦ってしまうという事態を防げるでしょう。

また、ネットの生命保険は1人で申し込めるため、入力内容の間違いや漏れに気付かない可能性もあります。こうした間違いを防ぐためにも、告知書の入力で参照できるお薬手帳や健康診断結果を用意しておきましょう。手元に見ながら入力していけば、うっかり間違えてしまうこともないはずです。

希望の保障内容が担保されているか確認する

申し込む前に、これから申し込むプランは自身が希望する保障内容を担保できているかどうかを再確認しましょう。

ネットの生命保険は1人で申し込めるため、保障内容を勘違いしたまま契約してしまう可能性はゼロではありません。自身の希望と契約プランがしっかり合致しているか確認するためにも、申し込む前にカスタマーサポートに電話しておくと安心です。

告知義務違反にならないよう書類は正確に入力する

告知では、既往歴や健康診断結果などを具体的に入力します。
既往歴があるのに伝えないで加入すると、告知義務違反と判断されてしまうので気をつけてください。

告知義務違反と判断されてしまうと、本当に保険が必要な時に保険金や給付金が支払われないという事になりかねません。告知義務違反とならないように、告知内容は正確に、ありのままを入力するようにしてください。

保険に申し込む際には、手元に最近受けた健康診断結果を用意しておきましょう。さらに、入院や通院の時期や病気やケガの名称を病院に確認したり、服用中の薬がある場合には薬の名称もお薬手帳などで確認して控えておいたりすると、告知の際に入力しやすくなります。

ネットの生命保険会社では、シンプルでわかりやすい保険商品を中心に取り扱っています。

保険に詳しくない人でも、ホームページを見れば自分に必要な保険を選びやすくなっているので、まずはホームページを見てみましょう。スマートフォンやパソコンなどのインターネット接続機器とインターネット環境さえあれば、いつでも保険料の見積もりや商品の比較検討ができます。また、カスタマーサポートの窓口では、電話相談やチャット相談も受け付けています。

ライター

服部 椿(はっとり つばき)

ファイナンシャルプランナー

10年勤めた金融代理店での経験を元に、2018年にライターとして独立。
前職のFP経験や投資経験、また自身の子育て経験を活かしたマネーコラムを複数の媒体で執筆している。

アクサのネット完結保険に変えて

年平均65,394円削減!

まずはお見積り

※2019年1月1日~2022年1月31日にお申込みをいただいた方のうち、メール配信を許諾いただいている方へアンケートを実施した結果。
(実施日:2022年3月15日~2022年3月21日、配信数:13,986件、全回答数:1,821件:他社からの乗り換え加入者604件のうち、当該項目における有効回答者数520件)

関連コラム
人気コラム

アクサのネット完結保険に変えて

年平均65,394円削減!

まずはお見積り

保険料
シミュレーション

※2019年1月1日~2022年1月31日にお申込みをいただいた方のうち、メール配信を許諾いただいている方へアンケートを実施した結果。
(実施日:2022年3月15日~2022年3月21日、配信数:13,986件、全回答数:1,821件:他社からの乗り換え加入者604件のうち、当該項目における有効回答者数520件)

気になる保険商品をチェック

保険商品一覧