保険お役立ちコラム
月払いよりも保険料がお得になる年払いですが、実はいいことばかりではありません。年払いがお得になる理由や、解約時の払い戻しの可否について、また、年払いを検討している人が知っておきたい注意点についても解説します。
保険の年払いとは?払込回数の種類

保険料の支払い方法には、月払いのほかにも、半年払い、年払い、全期前納払い、一時払いなどさまざまな支払い方法があります。すべての保険会社で自由に選択できるわけではなく、各保険会社によって選べる支払い方法が決まっています。
「年払い」は、1年分の保険料を一度にまとめて支払う方法です。そのため、まとめて支払うことで保険料を抑えたい人が対象になるでしょう。年払いでは、1回に支払う総額は月払いよりも多くなりますが、年払い保険料は月払い保険料を12ヶ月支払った総額よりもお手頃になるように割引が適用されます。
基本的に、まとめて払うほど1ヶ月あたりの保険料は安くなります。そのため、1ヶ月あたりの保険料が安い順に並べると、一時払い、全期前納払い、年払い、半年払い、月払いの順になります。
支払方法 | 説明 |
---|---|
月払い | 毎月支払う方式 |
半年払い | 6ヶ月分ずつ、年に2回支払う方式 |
年払い | 年に1回支払う方式 |
全期前納払い | 全保険期間の保険料を生命保険会社に一括で預ける方式。預けたお金は1ヶ月や1年単位で保険料に充当されていく |
一時払い | 保険契約時に、全期間分の保険料を一度に支払う方式 |
- ※ 筆者作成
年払いだとお得になる理由
年払いだと、月払いに比べて保険料がお手頃になります。その理由は、1年分の保険料を纏めて支払うことで、保険会社の事務作業量が減らせることに関係します。作業量が減るだけでなく、作業にかかるコストも削減できるため、年払いの方が保険料を安くできるのです。
保険会社や保険の種類によっても異なりますが、年払いの方が月払いよりも2%から3%程度保険料の支払総額を抑えることができます。少しでも保険料を抑えたいと考えるなら、年払いにはメリットがあります。
- ※ 保険料の年払いと月払いの支払総額の水準は、保険会社によって異なります。
年払いをして損をすることはある?

未経過保険料は払い戻しできる
2010年4月に保険法の改正が行われて、未経過保険料の取り扱いが変更されました。年払いで12ヶ月分の保険料を支払った場合、仮に3ヶ月経ったところでその保険を解約したら、残り9ヶ月分については保険料を支払ったにもかかわらず保障を受けずに終わることになります。保険法の改正以前は、この未経過保険料はそのまま戻ってきませんでした。しかし、2010年4月以降の保険契約については、年払いや半年払いの保険契約を解約して未経過保険料があった場合には、経過していない月数分の保険料相当額が返還されるようになっています。
家計のコントロールに注意
月払いの場合、家賃や水道光熱費と同様に、毎月の収入からその月の保険料をねん出することになりますが、年払いの場合には、年に1度まとめて保険料を支払います。この年払い保険料をどこからねん出するかが大きな問題です。
家計管理が上手な人は、毎月の家計から保険料分を取り分けて、1年分の保険料を支払います。しかし、そうでない場合には、ボーナスから支払うか、預貯金を取り崩して保険料を支払うことになるでしょう。
年払いを選択する場合にも、保険料が貯蓄を取り崩す原因とならないように、家計を上手にコントロールしましょう。
会社の年末調整に間に合わないことも
毎年11月頃になると、会社から年末調整の書類が配られます。年末調整で生命保険料控除の手続きができるように、各保険会社からは生命保険料控除証明書の書類が10月頃に郵送されます。生命保険料控除証明書には、その年に支払った保険料が書かれているため、10月時点で振り込みが確認されていない保険契約については、10月には証明書が発送されずに、振り込みができてからの発送となります。
例えば、12月に年払いで保険料を振り込んだ場合には、保険会社が入金を確認した後、翌年1月に生命保険料控除証明書が発送されることもあります。確定申告で生命保険料控除の手続きをする人には問題ありませんが、会社の年末調整で生命保険料控除を受けたいという人には、思わぬ落とし穴となるかもしれません。
- ※ 生命保険料控除証明書の発行タイミングは、保険会社によって異なります。また、年末調整の対応時期についても会社によって異なります。
年払いはまとめて支払う事でできるだけ保険料を抑えたい人に向いています
月払いよりも保険料負担が少し軽くなる年払いですが、まとめて支払う分、家計管理がしにくくなる可能性もあります。また、年払いの支払い時期によっては、生命保険料控除証明書が年末調整までに届かなくなることもあるので注意しましょう。
- ※ 当記事は著者個人の見解・意見によるものです。
- ※ 当記事の内容は作成日現在公表されている情報や統計データ等に基づき作成しており、将来予告なく変更されることがあります。
- ※ 当記事で書かれている保険の内容には、アクサダイレクト生命では取り扱いのない商品や手続きがございます。
- ※ 当社保険商品の詳細につきましては、重要事項説明書/ご契約のしおり・約款を必ずご覧ください。
- ※ 当記事を参考にご加入中の生命保険の見直し・解約をされる際には、以下3点にご留意ください。
- ① 一度解約した生命保険契約はもとには戻らないこと。
- ② 解約返戻金は解約するタイミングによって、払込保険料の合計額よりも少なくなる場合があること(解約返戻金がない保険商品もあります)。
- ③ 健康状態によっては新たに保険に加入できなかったり、加入できても保険料の増加や一部の保障が対象外になるなど特別条件付きの契約となる場合もあること。

ライター
氏家祥美(うじいえよしみ)
ファイナンシャルプランナー
ハートマネー代表
お茶の水女子大学大学院修了。
2005年に女性4名でFP会社を設立して実績を積んだのち
2010年よりFP事務所ハートマネー代表となる。
「幸福度の高い家計づくり」をモットーに、
子育て世帯、共働き夫婦の家計相談に豊富な実績を持つ。
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